研究課題/領域番号 |
16653082
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
杉村 美紀 上智大学, 総合人間科学部, 講師 (60365674)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 高等教育 / 比較教育 / 国際研究者交流 / 国際教育 / 留学政策 / アジア / 中国:ベトナム:マレーシア:韓国:タイ:多国籍 / 国際交流 / 日本・中国:ベトナム:マレーシア |
研究概要 |
平成17年度は、2年目(最終年度)として(1)関連学会での発表、(2)先行研究および資料・情報の収集継続、(3)国際共同研究のネットワークの拡充、ならびに(4)最終報告書の作成を行った。 このうち関連学会での発表としては、アジア比較教育学会(2005年5月、マレーシア国民大学)において"The Impacts of Higher Education Strategies on International Students' Policies : The Comparison between Japan and Malaysia"を発表した。また、日本比較教育学会(同6月、日本大学)において「マレーシアの留学政策と華人コミュニティの高等教育戦略」を、第2回比較教育世界フォーラム(同8月、北京師範大学)において"Structure and Subjects of International Students Exchange under Globalization : The Impacts of Higher Education Strategies of Asian Countries"を、さらに日本教育社会学会(同9月、放送大学)において「アジア諸国における高等教育戦略としての留学生政策と日本へのインパクト」を発表した。このほか、東アジア研究者フォーラム(同12月、早稲田大学)では高等教育政策・留学政策に対するセッションに参加・発表を行った。 こうした国内外の学会を通じ、留学政策に興味を持つ研究者との交流の機会を得た。その結果、前年度に開設した中国、マレーシア、ベトナムの海外共同研究者とのメーリングリストに加え、韓国、タイの研究者にも参加を呼びかけ、日本への招聘、研究会への参加発表を実現した。さらにこのような研究交流をもとに最終報告書を作成した。報告書(160ページ)は中国(3編)、ベトナム(2編)、マレーシア(1編)、韓国(1編)、タイ(1編)、日本(2編)の計10編の論文から成り、当事国の研究者がアジアにおける高等教育変革の状況をふまえながら各国の留学政策の歴史的展開と動向・課題を分析している。 今回の共同研究を通じ、留学政策は、効率に優れた人材確保や地域社会におけるプレゼンスの向上といった政治・経済的側面と、相互理解や交流を深める文化的側面の両方の意義をあわせもつものであり、トランスナショナル・プログラムなど、新たな教育交流の出現により留学のもつ戦略性がより高まっていることが明らかとなった。
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