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ウェーブレットによる視覚情報処理と錯視の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16654026
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 基礎解析学
研究機関東京大学

研究代表者

新井 仁之  東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (10175953)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードウェーブレット / 視覚情報処理 / 錯視 / コンピューター・シミュレーション / V1野 / 明暗の錯視 / 色の錯視 / 幾何学的錯視 / ウェーブレットフレーム / 視覚系 / カラービジョン / フィルタバンク
研究概要

眼球から入った視覚情報は,網膜からLGNでの情報処理がされ,ほとんどの情報はさらに大脳皮質に伝送され処理される.大脳皮質ではまずV1野が処理を行う.本研究で行った主なものはこのV1野での情報処理の新しい数理モデルの設計である.この数理モデルはウェーブレットあるいはフレームレットフィルタバンクを基礎にして,情報の統合的処理,刺激文脈依存的修飾作用などを数理化してモデルに組み込んだ.この新しいモデルをSNWシステムと呼ぶことにした.これにより多くの明暗の錯視,色の錯視発生のコンピューター・シミュレーションを統一的に与えることに成功した.そしてこれらの錯視の数理的な研究が可能になった.このほか,ウェーブレット,フレームレットを用いた視覚研究の新しいスキームを提唱した.これは従来のガボールフィルタやDOGフィルタの研究に比べて優れた点が数多くある.本研究で得た上記の数理モデルは,本研究で提案したスキームの一部の実現である.この研究は数学,視覚科学,色彩科学,計算科学などと深く関連しており,実際,その成果の一部は情報科学系,視覚科学系の学術雑誌に掲載され,計算機科学系の国際会議報告集に掲載も決定している.また本研究の成果は専門の学者のみならず,一般市民からも興味をもたれ,新聞記事でも紹介され,市民講演会,公開講座でも好評を博した.数学と他分野との関連を一般の人々にも理解してもらうことにも貢献できるものと考えられる.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] A nonlinear model of visual information processing based on discrete maximal overlap wavelets2005

    • 著者名/発表者名
      新井 仁之
    • 雑誌名

      Interdisciplinary Information Sciences 11

      ページ: 177-190

    • NAID

      110001717231

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] ウェーブレット分解で見る,ある種の傾き錯視における類似性,(研究ノート)2005

    • 著者名/発表者名
      新井 仁之
    • 雑誌名

      VISION, the Journal of the Vision Society of Japan 17

      ページ: 259-265

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 視覚とウェーブレット-錯視はどのようにして現れるか-2005

    • 著者名/発表者名
      新井 仁之
    • 雑誌名

      数学通信(日本数学会) 10

      ページ: 4-20

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] ウェーブレットと視覚-明暗の錯視をめぐって-2004

    • 著者名/発表者名
      新井仁之
    • 雑誌名

      数学のたのしみ 2004秋号

      ページ: 78-99

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] ウェーブレット入門2004

    • 著者名/発表者名
      新井仁之
    • 雑誌名

      数学のたのしみ 2004秋号

      ページ: 14-34

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Achromatic and chromatic visual information processing and discrete wavelets

    • 著者名/発表者名
      新井 仁之
    • 雑誌名

      The Proceedings of the International Symposium on Frontiers of Computational Science 2005 (Springer)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 線形代数 基礎と応用2006

    • 著者名/発表者名
      新井 仁之
    • 総ページ数
      537
    • 出版者
      日本評論社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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