研究課題/領域番号 |
16654079
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
足立 守 名古屋大学, 博物館, 教授 (10113094)
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研究分担者 |
鈴木 和博 名古屋大学, 年代測定総合研究センター, 教授 (90111624)
山本 鋼志 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (70183689)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ジルコン / ゼノタイム / CHIME法 / アキャスタ片麻岩 / ワラウーナ層群 / 京畿地塊 / 沃川帯 / 始生代 / 地球最古の鉱物 / 地球最古の岩石 / ジャックヒルズ礫岩 / ドロマイト岩 |
研究概要 |
(1)前年度に引き続き、40億年前の地球最古の岩石が産する北極圏カナダのスレイブ地域のアキャスタ花崗片麻岩からジルコンを分離し、CHIME法によりジルコンの年代測定をさらに詳しく行った。その結果、自形性のよいマグマ起源のジルコンに、40億年という始生代の年代を示すジルコン粒子がごくまれに存在することを確認した。この古いジルコン粒子の一部に鏡下での色がやや異なる部分が存在することがあり、その部分について、40億年よりもさらに古い年代のプロトリスが存在する可能性をCHIME法により徹底的に検討したが、見つからなかった。 (2)西オーストラリアのピルバラ地域に分布する34-35億年前のワラウーナ層群の細粒層状砂岩から重鉱物を分離し、電気石やイルメナイトとともに少数の円磨されたジルコンを回収したが、ジルコンの数が少なく、CHIME法によるジルコンの年代研究は行わなかった。 (3)韓半島の先カンブリア基盤岩類から始生代ジルコンの存在を明らかにする一環として、京畿地塊の砂質片麻岩および沃川帯の花崗片麻岩礫についてCHIME年代測定を行ったが、京畿地塊の片麻岩からも沃川帯の片麻岩礫からも始生代のジルコンは見つからなかった。従来、先カンブリア時代後期とされていた沃川帯の含礫泥岩(Hwanggangri pebble-bearing phyllite)の年代は、含礫泥岩の花崗片麻岩礫に含まれるゼノタイムのコアから得られた約3.7億年というCHIME年代(Suzuki et al.,2006)によって、石炭紀中頃の地層であることが判明し、沃川帯の地質構造発達史に重要な知見を提供した。
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