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外部刺激に応答して瞬時にヘリシティーを変える超分子系金属錯体の創製

研究課題

研究課題/領域番号 16655024
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 無機化学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

三宅 弘之  大阪市立大学, 大学院理学研究科, 助教授 (00271198)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード金属錯体 / らせん / 不斉 / 置換活性 / 外部刺激 / アニオン / コバルト / 溶媒 / ペプチド
研究概要

分子のヘリシティーのプログラミングは、スイッチングやセンサーなどの「分子認識」、自己複製や自己増殖など情報をコントロールする「情報機能」、エナンチオマーを作り分ける「触媒機能」という特異な機能をコントロールすることができる。これらの機能は分子メモリーや液晶材料など様々な工業的応用が期待できるため、近年ポリアセチレンやポリシランなど高分子材料を用いて精力的に研究されている。本萌芽研究では、置換活性な金属イオンを中心とした、瞬時なヘリシティー反転スイッチングを、アニオン制御のみならず、溶媒組成を外部刺激として制御することに成功をおさめた。
本研究代表者が独自に開発した、光学活性なアミド基含有四座配位子と過塩素酸コバルト(II)から調製した単核コバルト(II)錯体は、硝酸アニオンを外部刺激として瞬時に絶対配置を反転することができる。そこでは、硝酸アニオンのコバルト(II)中心への配位とアミド水素への水素結合がヘリシティー反転に重要な役割を果たす。それらの弱い相互作用は用いる溶媒の性質により制御することが可能である。光学活性四座配位子-硝酸コバルト(II)錯体は、アセトニトリル中で左巻きヘリシティーを有するが、塩化メチレンの比率を高くすると右巻き構造へと反転する事をNMRやCDスペクトルを用いて明らかにした。さらに、その動的反転の半減期は38秒であることも明らかにした。
このように、置換活性な金属錯体を活用すると、溶媒をアキラルな外部刺激としてヘリシティーの瞬時な反転が可能であることを明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Dynamic Helicity Inversion in an Octahedral Cobalt(II) Complex System via Solvato-Diastcreomerism2005

    • 著者名/発表者名
      Miyake, H., Tamiaki, H., Sugimoto, H., Tsukube, H.
    • 雑誌名

      Chem.Commun.

      ページ: 4291-4293

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] らせん構造の構築と反転スイッチング:置換活性な金属錯体の特性を活用した新しいアプローチ2005

    • 著者名/発表者名
      三宅弘之
    • 雑誌名

      Bull.Jpn.Soc.Coord.Chem 46

      ページ: 11-14

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Helix Architecture and Helicity Switching via Dynamic Metal Coordination Chemistry2005

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Miyake, Hiroshi Tsukube
    • 雑誌名

      Supramolecular Chemistry 17

      ページ: 53-59

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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