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アポトーシス反応を用いた内分泌攪乱化学物質の胎児期生体影響評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16655061
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 環境関連化学
研究機関北海道大学

研究代表者

藏崎 正明 (蔵崎 正明)  北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 助手 (80161727)

研究分担者 斎藤 健  北海道大学, 医学部, 助教授 (40153811)
細川 敏幸  北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 助教授 (00157025)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード内分泌撹乱化学物質 / PC12細胞 / アポトーシス / ビスフェノールA / ノニフェノール / トリブチルスズ / ノニルフェノール
研究概要

従来の内分泌撹乱化学物質に関する研究は主として性ホルモン作用の生体影響とその作用機序に関して力が注がれ、生体内における他の重要な生理的機能、ことに胎児期において重要な要素である細胞の分化や増殖等にどのような影響を与えるか否かに関する研究はほとんど行なわれていない。本研究では、培養細胞系の実験系を用いて、その培養細胞に内分泌撹乱化学物質を含む環境汚染化学物質を低濃度曝露することにより、細胞の分化や増殖に重要な役割を果たしているアポトーシスにどのような影響を与えるのかを検討し、併せてその作用機序を解明することにより、環境汚染化学物質の発生分化に及ぼす影響評価法を構築しようとするものである。
本年度はまず種々の濃度の内分泌撹乱化学物質(ビスフェノールA、ノニルフェノール、トリブチルスズ)をPC12細胞に加え、それらの化学物質自体がアポトーシスを誘起させるか否かを、ラダー法およびTunel法により検討したところ、その化学物質自体ではアポトーシスは誘起されないことが確かめられた。次にPC12細胞の培養培地から牛胎児血清を除いた培地を用いる系および6 Hydroxyl dopamineを培地に添加した系等アポトーシスが誘起される条件下で種々の内分泌撹乱化学物質を低濃度曝露させると、ビスフェノールAでは変化がなかったがトリブチルスズでは誘起させたアポトーシスがほぼ抑制され、ノニルフェノール添加ではアポトーシスが増強されていた。また、アポトーシス誘導に影響を与えることが確認された化学物質がどのアポトーシス経路に影響を与えているかについて検討を進めたところ、トリブチルスズはアポトーシス促進因子であるBax発現量が抑制され、ノニルフェノールはCaspaseの活性が上昇していることが確かめられた。これらの結果を併せ、環境汚染化学物質の影響評価法構築にアポトーシス反応およびアポトーシス関連因子の増減を用いることが有効であることが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Protective effect of dietary azuki bean Vigna angularis seed coats against renal interstitial fibrosis of rats induced by cisplatin.2005

    • 著者名/発表者名
      Sato et al.
    • 雑誌名

      Nutrition 21

      ページ: 504-511

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Nonylphenol enhances apoptosis induced by serum deprivation in PC12 cells.2004

    • 著者名/発表者名
      Aoki et al.
    • 雑誌名

      Life Sciences 74(18)

      ページ: 2301-2312

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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