研究課題/領域番号 |
16656177
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
窪田 陽一 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50134333)
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研究分担者 |
深堀 清隆 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (70292646)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 屋外広告物 / 景観評価 / タキストスコープ / 広告物 / 看板 / 街路景観 |
研究概要 |
本年度は昨年度タキストスコープにより分析された看板の認知特性の知見を活用し、ある街路を全体としてみた場合の看板の状態を定量的な指標として把握できるようにすることが課題であった。本研究は街路の系統=景観タイプ別に視覚的秩序の評価指針を見出すことを目的としているので、様々な景観的属性を有する道路区間を含む国道140号の花園IC〜秩父雁坂峠間の70kmの区間を調査対象とした。 まず現地調査を実施し、全区間の広告物の現状評価マップを作成した。調査の結果、広告物の景観的課題は20タイプに分類することができ、大きく分けて(1)広告物の個別の形態に関する要因、(2)複数の看板の構図上の見え方の要因、(3)背景と看板の視覚的関係の要因、の3つと分類できることが判明した。続いてビデオ映像の分析を通じて、広告物の形態や道路属性などからなる11要因51項目の計測・分類指標を作成し、200地点での要因計測・分析を実施した。続いて本研究のテーマである景観秩序について、道路走行者が体感する「乱雑さ」を評価指標とし、加えて沿道・背景の景観阻害、総合的な評価について、28名の被験者による評価実験を実施した。評価は200地点の映像より、屋外広告物の出現条件が網羅的に含まれるような80地点の静止画を選定し被験者に提示した。広告物のデータは、形態に関わる定量指標と、道路の属性などカテゴリーデータの両者が含まれるので、定量指標に限定した重回帰分析と、すべての要因を含む林の数量化理論I類の分析手法を適用した。その結果、広告物の数量、色彩数、周辺環境の要因が相対的に他の要因よりも視覚的影響力が高いことが示された。
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