研究課題/領域番号 |
16656225
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
材料加工・処理
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高井 治 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (40110712)
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研究分担者 |
齋藤 永宏 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00329096)
井上 泰志 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 助教授 (10252264)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | バイオマテリアル / カーボン系材料 / タンパク質 / 非晶質窒化炭素 / 一酸化窒素貯蔵 / 抗血液凝固作用 / アークイオンプレーティング法 / 真空紫外光照射 / 第二級アミン / 化学結合状態 / 分光学的手法 |
研究概要 |
ダイヤモンドは、あらゆる物質の中で最も硬く、非常に安定である。また、室温においてはどのような酸およびアルカリにも侵されない。電気的には絶縁性でありながら最高の熱伝導性をもつ。光学的には、紫外から赤外域の広い範囲において透明で、屈折率も非常に高い。ダイヤモンドの工業材料としての価値は高いが、大きくて良質な天然鉱石は稀有である。よって、以前からダイヤモンドを人工的に作ることが試みられてきたが、加工性が悪く、生産コストも高いため利用範囲は限られている。 アモルファス炭化窒素(amorphous carbon:a-CN)は、CとHとNで構成されるアモルファス構造を有する炭素材料である。a-CNは、機械的特性、化学的安定性がその膜組成により異なる。現在、これらの化学的安定性を利用し、非血液凝固表面作製の試みが進められている。そこで、シールド型アークイオンプレーティングを用いてa-CN膜の作製を試みた。また、その表面における血液凝固の観点から成膜パラメーターの最適化を行った。 本研究で具体的に行った項目、および、明らかにした項目は以下の通り。 (1)アークイオンプレーティングにより生体適合性の有するアモルファス炭化窒素膜の作製に成功した (2)人新鮮末梢血を利用した、血液凝固テストを行い、SUS420J2と比較実験を行った。 その結果、本研究で作製した表面は、著しくその非血液凝固性が向上したことが明らかとなった。
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