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サイズの生物学における実験系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16657022
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 動物生理・行動
研究機関東京工業大学

研究代表者

本川 達雄  東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 教授 (80092352)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードサイズ / 心臓逆転 / ホヤ / 群体 / エネルギー消費量 / 生理的時間 / 自己組織化臨界 / 4分の3乗則
研究概要

シモダイタボヤは1個体(個虫)が体の一部から芽を出しまわりに自分とそっくりの個虫を無性生殖によってつくり出し、全体として大きな群体へと成長する。個虫は形も大きさも遺伝子組成も同じである。個体同士は血管でつながっており、群体としてある程度の協調した行動を示す。群体の重量とエネルギー消費率の関係は、個体性の動物の重量とエネルギー消費量の関係(体重の0.75乗に比例する)と同じであることを示した。そして、群体サイズを実験的に操作すると、エネルギー消費量は操作後の新しい群体重量を0.75乗の式に入れて求めたものから予想されるものへと変化した。すなわちサイズの生物学の実験系を開発できたことになる。
この系を使い、生理的時間について調べてみた。哺乳類においては、生理的時間は体重の0.25乗に比例することが知られており、とくに心周期についてこのことがはっきりとわかっている。しかし変温動物ではほとんど研究がなく、群体性のものの研究は皆無である。シモダイタボヤの心臓は、打つ方向が定期的に逆転するという特異な現象を示す。幼生と、様々なサイズの群体(成体)について、サイズと時間(1拍の所要時間Tb、逆転までの時間Tr)の関係を調べた。TbもTrも、同一群体内の個虫は同じであった。異なる群体サイズのもので比較したところ、Tbは群体サイズによらず一定だったが、Trはサイズの増加に伴い短くなった。すなわちTrは群体重量の0.15乗に比例していた。オタマジャクシ幼生の心臓を観察したところ、幼生と成体とではTbに変わりはなかったが、幼生のTrは成体より短かった。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Experimental allometry : effect of size manipulation on metabolic rate of colonial ascidians.2005

    • 著者名/発表者名
      Nakaya, F., Saito, Y., Motokawa, T.
    • 雑誌名

      Proceedings of the Royal Society, B 272

      ページ: 1963-1969

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 生物の時間2004

    • 著者名/発表者名
      本川達雄
    • 雑誌名

      別冊・数理科学 時間論の諸パラダイム

      ページ: 114-121

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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