研究課題/領域番号 |
16657026
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田村 宏治 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (70261550)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 異体類 / ヒラメ / カレイ / 遺伝子発現 / 神経発生 / モデル動物 / パターン形成 / 硬骨魚類 / 発生 / 神経 |
研究概要 |
わが国で世界に先駆けて養殖技術が進んでいる海産硬骨魚類であるヒラメを用いて、ゼブラフィッシュやメダカのような典型モデル魚類以外の魚類の発生を解析するシステムを構築することを目的とし、特に神経系に着目し、特異な形態と発生様式を持つヒラメの視神経発生を遺伝子機能解析とあわせて実験発生学的な手法を用いて解析する方法を確立し、それを通じてヒラメをその形態の特長を活かした新しいモデル動物として使用する基盤を作る。 本年度は異体類ヒラメ胚とカレイ胚を用いて実験を行う系を整えるため、年間を通してできるだけ長い期間において実験を行えるよう、伊勢(三重)・宮古(岩手)・厚岸(北海道)からヒラメ胚を入手し、12月から7月までの間、安定してヒラメ卵を使用することが可能であることを見出した。さらに、天草(長崎)や鳥取からのヒラメ卵の入手を合わせるとかなり長期間にわたって異体類胚を実験材料として用いることが可能であると期待される。本年度はヒラメ胚を多数用意し、totalRNAの抽出を行い、サブトラクション用cDNAライブラリーを作成、メガソート法による遺伝子獲得実験を行うなど、分子生物学的な手法の確立を進めたほか、whole mount in situ hybridization法による神経組織における遺伝子発現解析法を確立した。また、眼球および眼胞の器官培養系を確立し、実験発生学的手法を用いた解析系も整えた。これらの実験から、異体類胚は淡水性魚類胚と同様の発生学実験動物として利用できると期待できる。現在、遺伝子導入技術の開発に関しても検討中である。
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