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アクチンに形成される場で無生物は走るか?

研究課題

研究課題/領域番号 16657043
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生物物理学
研究機関金沢大学

研究代表者

安藤 敏夫  金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (50184320)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードミオシンV / 運動メカニズム / アクチン / エネルギー変換 / モータタンパク質 / タンパク質モータ / 場 / 1分子アッセイ / 無生物の運動
研究概要

1.アクリルアミドビーズの運動
ミオシンVの頭部に蛍光ラベルすることができ、そのラベルはミオシンVの活性に影響しない。カルシウム存在下では、このラベルされたミオシンVは運動しない。しかし、その系に蛍光性アクリルアミドビーズ(正電荷をもつ)を加えると、そのビーズはアクチンフィラメントに沿って一方向に長距離運動する。この発見は非常に意外なものであったので、間違いない現象であることを確認するために多くの観察を重ねた。その結果、運動速度はミオシンVの数分の1であるものの、間違いなく一方向の運動が起こることを確認できた。ミオシンVとビーズを別の蛍光色素で染色し、それらを同時に観察するために、光学顕微鏡の改造を現在進めている。この顕微鏡観察で、ミオシンVはやはり運動せず、ビーズのみが運動することがはっきりした段階で論文にまとめる。
2.ミオシンVのカルシウム制御
本来の目的とは異なるが、上記の研究に関連してミオシンVの運動活性のカルシウム制御機構についても研究を行った。ミオシンVにカルシウムを加えると、1重鎖当たり1個のカルモジュリンが解離する。従って、6つのIQモチーフのうちこの解離するカルモジュリンを結合する特異的なIQモチーフが存在するはずである。その同定を行った。ミオシンVをプロテナーゼKで消化すると、±カルシウムで異なる部位に切断が起こることを見出した。+カルシウムによりカルモジュリンが解離し、むき出しになったIQモチーフで切断が起こるように思われた。詳しい解析の結果、特異的なIQモチーフと次のIQモチーフの境界付近で切断が起こることが判明した。この現象を利用して特異的IQモチーフが同定でき、2番目のIQモチーフからカルモジュリンが解離することが結論付けられた。この成果はBiochemistry誌に投稿した。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Identification of the Single Specific IQ Motif of Myosin V from Which Calmodulin Dissociates in the Presence of Ca^<2+>2006

    • 著者名/発表者名
      H.Koide, T.Kinoshita, Y.Tanaka, G.Meyer zu Horste, A.Miyagi, T.Ando
    • 雑誌名

      Biochemistry (投稿済み)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] わかる実験医学シリーズ バイオイメージングがわかる-細胞内分子を観察する多様な技術とその原理(高松哲郎編集)高速AFM-タンパク質分子の動的振舞いの観察 トピックス編3章2005

    • 著者名/発表者名
      安藤敏夫
    • 総ページ数
      125
    • 出版者
      羊土社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 走査型プローブ顕微鏡 最新技術と未来予測(森田清三編集)4章5節 高速SPM2005

    • 著者名/発表者名
      安藤敏夫
    • 総ページ数
      202
    • 出版者
      丸善
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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