研究課題/領域番号 |
16657059
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細胞生物学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中山 和久 京都大学, 薬学研究科, 教授 (40192679)
|
研究期間 (年度) |
2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
|
キーワード | GGA / ARF / X線結晶構造解析 / 小胞輸送 / ARF-GEF / アダプター / GATドメイン / BIG2 |
研究概要 |
低分子量GTP結合蛋白質ARFは、オルガネラ間の蛋白質輸送を行う輸送小胞の形成を調節する。哺乳動物には6種類のアイソフォーム(ARF1-ARF6)が存在する。細胞質に不活性なGDP結合型で存在するARFは、グアニンヌクレオチド交換因子(ARF-GEF)により活性を有するGTP型になるとオルガネラ膜に結合する。その部位にCOPIやAP-1などのコート蛋白質複合体が結合して輸送小胞の形成が始まる。次に、形成された輸送小胞上のGTP型ARFにGTPase活性化蛋白質(ARF-GAP)が作用してGTPがGDPへと加水分解され、ARFとともにコート蛋白質が小胞膜から遊離する。この裸の輸送小胞が標的オルガネラ膜に融合し、蛋白質輸送が完了する。つまり、細胞内小胞輸送はARF-GEFによるARFのGTP型への変換とARF-GAPによるGDP型への変換により調節されている。最近、ARFと結合して小胞輸送を調節する蛋白質GGAを同定し、GGA分子の中央にあるGATドメインがGTP結合型ARFとの特異的な結合に関与することを示した。 そこで本研究では、この相互作用を利用して以下のことを明らかにした。 1.GSTと融合させたGATドメインを用いて、細胞内の活性型ARFを定量するプル・ダウンアッセイ系を確立した。 2.ARF-GEFの一種であるBIG2を細胞内で発現させた時に、どのARFのアイソフォームを活性化するのかをこのアッセイ系を用いて調べたところ、ARF1とARF3を活性化し、ARF5やARF6を活性化しないことを証明した。
|