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園芸作物残渣の強アルカリ分解処理技術の開発とその利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16658012
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 園芸学・造園学
研究機関山形大学

研究代表者

西澤 隆  山形大学, 農学部, 教授 (10208176)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード酸化カルシウム / ダイズ / 有機性廃棄物 / アルカリ加水分解 / 発熱反応 / メロン / 果実肥大 / 生育阻害
研究概要

平成17年度までに,以下の諸点を明らかにした.1)有機物の分解は,0〜80℃の範囲内であれば,加熱するほど良い結果を得られたが,生石灰に水を加えた発熱反応では,最高温度は80℃に達するものの,発熱継続時間は数分程度であり,有機物を十分に分解するためには,発熱時間および発熱量が足りず,別途加熱装置を用いるなどの方法により,外部から加熱を促す必要があった.2)アルカリ加水分解により,園芸有機物残渣から,最大で80%程度の窒素を遊離することが可能であることが明らかとなった.上記の研究成果を踏まえ,平成18年度では以下の諸点について検討を行った.1)アルカリの種類を変えることにより,加水分解の程度を更に改良した.その結果,有機物残渣の種類によっては,ある程度実用的な段階まで有機物を分解できるものと推察できる結果が得られたものの,コスト面などに於いてはなお一層の改良を必要とされた.2)一旦微生物を用いて難分解有機物(リグニンやセルロースなど)の分解を促した上で,更にアルカリ加水分解による窒素成分の遊離を試みた.その結果,微生物による分解をどの程度まで制御すべきか,微生物の種類や分解方法をどうすべきかといった課題は残るものの,ほぼ期待したとおり,全ての窒素を有機物から取り除くことが可能であると推察できる結果が得られた.したがって,今後本研究を発展させるには,最初に,難分解性有機物を含む園芸作物残渣の分解を促進する微生物の種類,微生物による分解特性や分解条件を検討し,その上で,本研究期間を通じて得られたアルカリ加水分解による有機物の分解を併用することにより,今まで困難であった難分解性園芸作物残渣の実用的な処理が計れるものと考えられた.

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] アルカリ処理した有機性廃棄物の施用時期がメロン‘プリンス'苗の生長および果実品質に及ぼす影響2004

    • 著者名/発表者名
      西沢 隆, 戸谷 史, 近藤佑子, 宍戸良洋
    • 雑誌名

      園芸学研究 3(1)

      ページ: 27-32

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] アルカリ処理した有機性廃棄物の定植床への施用がメロン‘プリンス'苗の生長,果肉硬度,植物体および土壌に含まれるカルシウム濃度に及ぼす影響2004

    • 著者名/発表者名
      西沢 隆, 戸谷 史, 近藤佑子, 宍戸良洋
    • 雑誌名

      園芸学研究 3(1)

      ページ: 39-44

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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