研究課題/領域番号 |
16658020
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物病理学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
曵地 康史 高知大学, 農学部, 教授 (70291507)
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研究分担者 |
木場 章範 高知大学, 農学部, 助教授 (50343314)
大西 浩平 高知大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (50211800)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | oxolinic acid / Burkholderia glumae / 生存適応能 / DNAジャイレース / 耐性 / 生存適応能力 / キノロン系薬剤 |
研究概要 |
イネもみ枯細菌病菌Burkholderia glumaeのキノロン系薬剤oxolinic acid(OA)の耐性機構について網羅的な解析を行い、以下の事項について明らかにした。 1.B.glumae圃場分離株のOA耐性は、いずれもGyrAの83番目のアミノ酸残基(GyrA83)のSerからArgまたはIleへの変異による。 2.GyrAの81(GyrA81)、82(GyrA82)および87番目(GyrA87)のアミノ酸残基の変異によってもB.glumaeはOA耐性となる。 3.B.glumaeのイネ小穂において、GyrA81、GyrA82およびGyrA87にそれぞれ変異を有する株の増殖能は著しく劣り、GyrA83に変異を有する株の、OA処理をした小穂における増殖能は、親株の小穂における増殖能と同等であった。すなわち、OA耐性株のうち、GyrA83に変異を有する株のみがイネ体における生存適応能を示すが、それもOA処理時に限られる。 4.GyrA83のアミノ酸変異によるOA耐性化は、house keeping遺伝子であるgyrBやrpoDの多様性や挿入配列を指標としたゲノムの多様性よりもスピードが速く、ゲノム複製のエラーによりもたらされる。すなわち、OA耐性B.glumae圃場分離株の起源を解析するためには、挿入配列ERICとBOXを用いたrep-PCRとgyrBとrpoDの塩基配列による系統解析とともに、GyrA83のアミノ酸解析とOA耐性度の解析が必要である。 5.GyrA83のアミノ酸に対応した塩基配列を基に、MAMA PCR法によるOA耐性B.glumae感染イネ種子の選抜方法を開発した。
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