• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

カイコ培養細胞に慢性感染する新種のRNAウイルス

研究課題

研究課題/領域番号 16658023
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 応用昆虫学
研究機関東京大学

研究代表者

嶋田 透  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20202111)

研究分担者 今西 重雄  独立行政法人農業生物資源研究所, 昆虫生産工学研究グループ, 昆虫細胞工学研究チーム長
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードMaculavirus / チモウイルス科 / サブゲノミックDNA / 昆虫培養細胞 / 鱗翅目昆虫 / 反復配列 / 複製機構 / クワ / サブゲノミックRNA / 昆虫ウイルス / EST解析 / 潜在感染
研究概要

1.新しいウイルスBmMLVの複製機構の解析
昨年度ゲノムRNAの構造を決定した結果,新しいウイルスBmMLVのゲノムおよびサブゲノミックRNAの構造は明らかになったが,ウイルスの複製機構はそれらの構造のみでは分からない。BmN細胞には,BmMLVの5'末端配列が繰り返すような構造の奇妙なRNAが大量に存在する。今年度は,BmMLVの複製機構のヒントを得るために,その反復配列RNAの構造を解析した。その結果,CAAAGTCAGC・・・・・・CAAGCTCATGという175塩基からなるユニットが少なくとも3回反復する点で共通していた。しかし,このRNAがウイルスの複製にどのように関与するのか,まだ不明である。
2.ウイルスの由来に関する問題
クワが,ウイルスの起源として推定されるので,東大の圃場のクワの葉からウイルスRNAの検出を試みた。しかし,RT-PCRではBmMLVのゲノムRNAは検出されなかった。
3.コートタンパク質に対する抗体の作製と抗原タンパク質の存否解析
本ウイルスは,ゲノムRNAに3つのORFを持つと予想される。コートタンパク質をコードすると推定されるORF2をバキュロウイルスで大量発現させ,タンパク質を合成した。それらをウサギに免疫してポリクローナル抗体を作製した。ウエスタンブロットの結果,抗体は得られていることが明らかになった。
3.培養細胞株に潜在感染しているBmMLVの比較
NIAS-Bm-aff3に感染しているウイルスの断片配列を,BmN細胞のBmMLVの配列と比較したところ,ほとんど差がなかった。NIAS-Bm-oyanagi1, SES-BoMo-J125K5, NIAS-BoMo-Cam1の3株の配列もほとんど同一であるので,BmMLVには明確な系統分化は起きていないと推定された。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Novel macula-like virus identified in Bombyx mori cultured cells.2005

    • 著者名/発表者名
      Susumu Katauma, Shinichiro Tanaka, Naoko Omuro, Lisa Takabuchi, Takaaki Daimon, Shigeo Imanishi, Shuichi Yamashita, Masashi Iwanaga, Kazuei Mita, Susumu Maeda, Masahiko Kobayashi, Toru Shimada
    • 雑誌名

      Journal of Virology 79(9)

      ページ: 5577-5584

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Novel macula-like virus identified in Bombyx mori cultured cells.2005

    • 著者名/発表者名
      Susumu Katsuma, Shinichiro Tanaka, Naoko Omuro, Lisa Takabuchi, Takaaki Daimon, Shigeo Imanishi, Shuichi Yamashita, Masashi Iwanaga, Kazuei Mita, Susumu Maeda, Masahiko Kobayashi, Toru Shimada
    • 雑誌名

      Journal of Virology (in press)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi