• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

微生物の共生関係を巧みに利用した嫌気共生培養による未知環境微生物の分離手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 16658036
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

井町 寛之  長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (20361933)

研究分担者 鎌形 洋一  産業技術総合研究所, 生物機能工学研究部門, グループリーダー (70356814)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードメタン生成古細菌 / 水素分圧 / 嫌気共生培養 / 16S rRNA遺伝子
研究概要

我々は低分圧の水素をゆっくりと連続的に供給可能な方法として嫌気共生培養系に着目し、様々な嫌気環境中から未培養系統分類群に属する新規なメタン生成古細菌の分離・培養を試みた。その結果、水田土壌を植種源に用いたプロピオン酸培養系内から、分類学上目レベルで新規なメタン生成古細菌SANAE株を分離することに成功した。
分離株の菌学的特徴を決定したところ、SANAE株は運動性のない桿菌であり、その細胞サイズは幅0.3-0.6μm、長さは1.8-2.8μmであった。また、DNAのG+C含量は56.6%であった。水素およびギ酸を基質として利用可能であり、その生育には酢酸を要求した。至適生育温度は37℃、至適生育pHは7であり、至適生育条件下での倍加時間は4.2日であった。16S rRNA遺伝子のほぼ全長を決定し分子系統解析を行った結果、本分離株は、今まで未培養なメタン生成古細菌のグループとして認識されていたRice Cluster Iに属する目レベルで新規なメタン生成古細菌であることが明らかとなった。Rice Cluster Iに属するメタン生成古細菌は、様々な水田環境中に普遍的かつ優占的に存在し水田環境中からのメタン生成に大きく寄与していることが示唆されており、環境問題を考える上でも本菌株の分離は非常に重要な知見であるといえる。我々は以上の結果を踏まえ、本分離株をMethanomicrobia綱に属する新目を代表する新属新種のメタン生成古細菌として提案する予定である。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 水素濃度をコントロールしてメタン生成古細菌を分離する-嫌気共生培養系を用いた新規分離培養法-2005

    • 著者名/発表者名
      井町寛之, 酒井早苗
    • 雑誌名

      極限微生物学会誌 4(印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi