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日本産絶滅危惧種における野生復帰ガイドラインの確立

研究課題

研究課題/領域番号 16658104
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 畜産学・草地学
研究機関日本獣医生命科学大学

研究代表者

羽山 伸一  日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 助教授 (80183565)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード絶滅危惧種 / 野生動物 / 哺乳類 / 鳥類 / 再導入 / 野生復帰 / 希少種 / 保護 / 絶滅危倶種 / 喃乳類
研究概要

すでに野生下で絶滅あるいは絶滅のおそれのある野生動物を回復させるため、世界各地で野生復帰(飼育下繁殖と再導入)が試みられている。わが国でも2005年9月に兵庫県豊岡市でコウノトリの野生復帰が行われた。これは大型野生動物でわが国初めての野生復帰となった。
今年度は、これらの放鳥後の個体および2006年9月に放たれた第2陣の個体(3羽)の行動などを調査し、再導入に関わる技術的な課題を検討した。その結果、人工飼育個体では放鳥後に自然樹木にとまることが出来ず、鉄塔などの人工物に依存することが明らかとなった。このような状況のため、1羽が事故死するなど、野生復帰訓練のあり方にも課題が残った。また今年度は新たに東京都による保護増殖事業が上野動物園で開始されたアカガシラカラスバトに関する現地調査を実施した。本種は推定生息数が40個体と極めて少なく、絶滅のおそれが高い。東京都では3羽を捕獲して飼育下繁殖を試みているが、その繁殖生態に不明な点が多く、繁殖成績は良いものの自然育すうにはあまり成功していない。さらに、これらをどのように野生復帰させるのかという基本的な計画が存在しないため、早急な行動計画作りの必要性が明らかとなった。
以上の調査およびツシマヤマネコ(長崎県対馬市)、イリオモテヤマネコ(沖縄県竹富町)での補足的調査をふまえ、本研究の最終年度における成果として、「日本産野生動物における再導入ガイドライン(案)」を作成し、日本野生動物医学会において発表するとともに、学会で関連シンポジウムやワークショップを主催した。本ガイドライン(案)は、今後、関係学会や関係行政機関等に照会し、2007年度中に日本野生動物医学会のガイドラインとして公表したい。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 日本産野生動物における再導入ガイドライン(案)2006

    • 著者名/発表者名
      日本野生動物医学会
    • 雑誌名

      日本野生動物医学会誌 11(2)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 自然再生事業はどうあるべきか2005

    • 著者名/発表者名
      羽山伸一
    • 雑誌名

      環境と公害 35・1

      ページ: 15-18

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 欧州における生態系の保全と再生〜制度と再導入事業〜2005

    • 著者名/発表者名
      磯崎博司, 羽山伸一
    • 雑誌名

      環境と公害 34・4(印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 環境再生と地域再生(pp.97-123)(自然再生事業と再導入事業)(淡路・寺西・西村編)2006

    • 著者名/発表者名
      羽山伸一
    • 総ページ数
      323
    • 出版者
      東大出版会
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 環境再生の環境学(淡路・西村・寺西編)(羽山分担 第4章自然再生事業と再導入事業)2006

    • 著者名/発表者名
      羽山伸一
    • 総ページ数
      350
    • 出版者
      東京大学出版会
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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