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分化抑制因子マウスLin-28の発現・機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 16658108
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 応用動物科学
研究機関東京大学

研究代表者

田中 智  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (90242164)

研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
キーワードLin-28 / 栄養膜幹細胞 / 胚性幹細胞
研究概要

マウスLin-28は、申請者らによって樹立された栄養膜幹細胞(TS細胞)を用いたスクリーニングで未分化状態特異的遺伝子として同定されたmRNAのひとつで(未発表)、線虫の分化制御遺伝子Lin-28のマウスホモログである。各種マウス幹細胞におけるLin-28 mRNAの発現をノーザンハイブリダイゼーション法で解析すると、TS細胞では分化に伴いその発現量が急激に減少するが、胚性幹細胞(ES細胞)や胚性生殖幹細胞(EG細胞)では分化後もその発現が維持されることが判明した。一方、成体由来骨髄間質細胞(BMSC)や繊維芽細胞(NIH3T3)では発現が認められなかった。各臓器では、妊娠9.5日目の胎盤でシグナルが検出されたが、それ以降の時期の胎盤、および、他の臓器(脳、肺、肝臓、心臓、腎臓、脾臓、筋肉)では発現は検出されなかった。卵巣および精巣では微弱なシグナルが検出され、さらに切片を用いたin situハイブリダイゼーションにより発現細胞を同定した結果、卵巣では一次および二次卵母細胞が、精巣では精祖細胞および精母細胞が陽性であった。以上の結果は、Lin-28がより未分化な細胞で発現し機能していることを示唆する。胎盤の切片を用いたin situハイブリダイゼーションでは分化した栄養膜細胞においてもシグナルが検出されたが、そのシグナルは核に限局されていた。すなわち、ここで検出されたLin-28 mRNAは核内にとどまりタンパク質に翻訳されていないことが予想された。そこで、マウスLin-28タンパク質の分布パターンを解析する目的で、Lin-28抗体(抗血清)の作製を目指した。GST-Lin-28融合タンパク質を発現するプラスミドを構築し、大腸菌でその発現を確認したが、その精製には至っていない。また、Lin-28の部分ペプチドを合成しウサギに免疫することで抗血清を得た。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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