• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新規アレニルセレノニウム塩を用いた反応性の制御と不斉反応への応用

研究課題

研究課題/領域番号 16659007
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関岐阜薬科大学

研究代表者

片岡 貞  岐阜薬科大学, 薬学部, 名誉教授 (00082975)

研究分担者 渡邉 真一 (渡辺 真一)  金城学院大学, 薬学部, 助教授 (40275095)
研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードアレニルセレノニウム塩 / エノラート / オキシラン / イリド / ベタイン / 分子内環化反応 / S_N2'反応 / セレニド / アレン化合物 / マイケル付加 / フラン / ジヒドロフラン / 異性化 / アレニルセレニド / アルキル化 / 活性メチレン化合物 / メチレンシクロプロパン
研究概要

昨年までに、前例のないアレニルセレノニウム塩の合成単離に成功し、それらと活性メチレンカルバニオンとの反応からマイケル付加-分子内環化連続反応によりフラン及びジヒドロフランが生成することを報告した。今回、アレニルセレノニウム塩とエノラートアニオンとの反応を検討した。THF-DMF(1:1)混合溶媒中-78℃でアセトフェノンにLHMDSを加えリチウムエノラートとし、ジメチル(3-フェニルプロパ-1,2-ジエニル)セレノニウムトリフラートと反応させたところ、(E)-及び(Z)-2-メチル-2-フェニル-3-(フェニルエチニル)オキシランがそれぞれ32%で得られた。発生したエノラートアニオンは比較的強い塩基性を示すため、ジメチル(3-フェニルプロパ-1,2-ジエニル)セレノニウム塩のγ位水素を脱プロトン化し、アセトフェノンとプロパルギルセレノニウムイリドを生じる。続いてイリドカルバニオンはアセトフェノンのカルボニル炭素を求核攻撃しベタインを形成後、Corey型の分子内環化反応によりオキシラン誘導体を生成する。中間体となるプロパルギルセレノニウムイリドの存在を明らかにするため、その前駆体であるジメチル(3-フェニルプロピ-2-ニル)セレノニウムトリフラートを合成した。これを塩基存在下アセトフェノンと反応させ、同様のオキシラン体を得たことにより上記の反応機構で反応が進行していることを証明した。一方、(1-ベンジルプロパ-1,2-ジエニル)セレノニウム塩とアセトフェノンより誘導されるエノラートとの反応は、メチル(5-フェニルペンチ-3-ニル)セレニドを34%で与えた。この反応はセレン原子上のメチル基の脱プロトン化によりイリドが生成し、続く分子内SN2'反応により進行した。
以上アレン骨格上の置換パターンの違いにより同じ求核剤との反応でも全く異なる反応機構で進行することを見出した。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The First Isolation of Allenylselenonium Salts : Their Synthesis and Properties as Electrophiles2007

    • 著者名/発表者名
      Shinichi Watanabe
    • 雑誌名

      Tetrahedron Letters 48・5

      ページ: 813-816

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi