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神経発生期の遺伝子不安定性制御破綻と神経系疾患発症との関連解明に向けた基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 16659015
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関近畿大学

研究代表者

福嶋 伸之  近畿大学, 理工学部, 助教授 (10254161)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード神経発生 / 細胞分化 / 遺伝子修復 / 遺伝子不安定化 / 非相同組み換え / 神経幹細胞
研究概要

神経発生は分裂能力を有する神経幹細胞が非分裂細胞である神経細胞に分化する基本的生命現象である。最近遺伝子非相同組み換えに関わる分子が神経発生時になんらかの役割を果たしていることが示された。このことは神経発生時においても遺伝子が積極的に不安定(DNA2重鎖の切断[DNA double strand break/DSB]および修復/再会合)となる可能性を示唆している。これらの遺伝子のうちいくつかは神経疾患の原因遺伝子であることから遺伝子不安定性の制御破綻が神経疾患の発症に関連していることをも示している。またある種の内分泌撹乱物質が遺伝子の不安定化に影響する可能性も示唆されている。
昨年度の研究より、マウス胎仔脳におけるDSB修復にはDNAリガーゼ活性だけでなくDNAポリメラーゼ活性も関わっていること、大脳皮質由来の培養神経細胞の生存率はDNA再結合活性と相関していること、が示された。用いたDNA再結合活性の測定法は半定量的であったので、本年度では、定量的かつ高感度な方法の開発を試みた。96ウエルプレートに2本鎖DNAオリゴヌクレオチドを固相化し、続いてビオチン標識2本差DNAおよびT4DNAリガーゼを添加した。16℃で18時間反応させた後、結合したビオチン標識DNA量をアビジン-ビオチン-パーオキシダーゼ複合体(ABC)および発色試薬TMBを用いて測定した。バックグランドのさらなる低減化が課題であるが、6Weiss unitの検出が可能であった。今後、細胞や組織抽出液を用いてDNA再結合活性を比較検討する。
また代表的な内分泌撹乱物質(ビスフェノール、ノニルフェノール)の神経発生に及ぼす効果を調べた。これらの物質をあらかじめPheochromocytoma12細胞に暴露すると、細胞死を誘導することなく神経成長因子による神経分化を阻害することが分かった。今後、これらの物質の暴露によりDSB生成やDSB修復が影響を受けているかどうかについて検討する。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Morphological changes in neurons by self-organized patterned films2005

    • 著者名/発表者名
      A.Tsuruma, M.Tanaka, N.Fukushima, M.Shimomura
    • 雑誌名

      e-Journal of Surface Science and Nanotechnology 3

      ページ: 159-164

    • NAID

      130004438941

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] LPA in neural cell development2004

    • 著者名/発表者名
      Fukushima, N.
    • 雑誌名

      Journal of Cellular Biochemistry 92

      ページ: 993-1003

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Lysophospholipid receptors : signaling and biology.2004

    • 著者名/発表者名
      Ishii, I., Fukushima, N., Ye, X., Chun, J.
    • 雑誌名

      Annual Review of Biochemistry 73

      ページ: 321-354

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] リゾホスファチジン酸2004

    • 著者名/発表者名
      福嶋伸之
    • 雑誌名

      生体の科学 55

      ページ: 478-479

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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