研究課題/領域番号 |
16659100
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
谷口 俊一郎 信州大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60117166)
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研究分担者 |
竹岡 みち子 信州大学, 大学院・医学研究科, 講師 (30197280)
宮川 眞一 信州大学, 医学部, 教授 (80229806)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | カルポニン / アクチン / 腹膜播種 / 悪性形質抑制 / 細胞骨格 / 中皮細胞 / 癌 / 宿主 / アクチン細胞骨格 / 腫瘍血管 / 分子標的 / 卵巣癌 |
研究概要 |
癌の治療薬においては、通常抗腫瘍効果に伴うその副作用が大きな問題であり、その克服が望まれる。本申請研究では、着目した分子カルポニンが多機能性であり、細胞骨格制機能とシグナル伝達機能を有し、巨視的には癌細胞に増殖抑制や運動抑制をもたらし、正常細胞(本研究では腹膜中皮細胞)に対しては、細胞間接着を強め癌細胞の浸潤を防ぐことを明らかにしてきた。 17年度の成果として。 1)多機能性カルポニン蛋白質の種々領域を発現させるベクター(例えばアクチンと結合すると言われている領域のみの発現ベクター、シグナル伝達に関与すると思われるN末領域のみの発現ベクター、あるいはその両者の発現ベクターなど)を構築し、全長カルポニンよりも強く癌細胞の造腫瘍性を抑制する領域を見い出した(平成17年日本癌学会総会)。 2)全長カルポニンを培養中皮細胞に過剰発現させてもアポトーシスが生じないことを確認した(未発表)。 3)分子の選び方によっては、癌を抑制し、かつ宿主の癌に対する抵抗力を増強させる都合のよい治療薬があり得ることを提示した(Cancer Science, 2005)。
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