研究課題/領域番号 |
16659107
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
足立 靖 関西医科大学, 医学部, 助教授 (10268336)
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研究分担者 |
沖垣 光彦 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (10333197)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 骨髄内骨髄移植(IBM-BMT) / 静脈内骨髄移植 / CFU-S / ストローマ細胞 / 放射線照射 / 造血 / マウス / ラット / 骨髄内骨髄移植 / 同種骨髄移植 / PA6 / 末梢血 / 骨髄細胞 |
研究概要 |
ドナー骨髄から得られた骨髄ストローマ細胞を培養し増殖させたものまたは細胞株を同系統の骨髄細胞と共に骨髄内骨髄移植(IBM-BMT)を行い、造血の回復や前処置での放射線照射量を減少させうるか検討を行った。C3Hマウスに対しC57BL/6マウス(B6マウス)の骨髄(1x10^6/匹)を従来の静注法(IV)あるいはIBM-BMTによって移植した。このとき、同時にB6マウス骨髄から培養によって得られたストローマ細胞を骨髄内に移植(IBM-ST)し、造血の回復に関し検討を加えた。まず、CFU-Sで検討を行ったところ、IV+(IBM-ST)群は、IV群に比較して有意に多数のCFU-Sの形成が認められた。また、(IBM-BMT)+(IBM-ST)群ではさらに多くにコロニー形成が認められた。また、ストローマ細胞のみではコロニー形成はほとんど認められなかった。マウスは骨髄腔が小さく骨髄細胞を入れたときに、骨髄内にパックされるように入る可能性がある。ヒトにおける応用を考えると、さらに大型の動物での検討が必要と考えられる。よって、マウスと比較して大型で骨髄腔の大きなラットにおいても検討を加えたところ、培養ストローマ細胞を骨髄細胞と同時に骨髄内投与することにより前処置の放射線量を軽減することが可能であった。以上の結果より、ストーマ細胞はin vivoにおいても造血をサポートする能力があり、ドナー造血細胞の分化を促進する効果を有することが示された。
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