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マラリア原虫はなぜハマダラカか?

研究課題

研究課題/領域番号 16659110
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学(含衛生動物学)
研究機関三重大学

研究代表者

鎮西 康雄  三重大学, 医学部, 教授 (60024709)

研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードマラリア原虫 / ネズミマラリア / オオキネート / ハマダラカ / 特異的媒介 / CTRP / MAOP / OSM-1
研究概要

マラリア原虫はハマダラカによって媒介される。蚊の中腸で有性生殖によりできた原虫オオキネートは中腸上皮細胞を通過してオオシストを形成する。この研究ではマラリア原虫がハマダラカ属の蚊によってのみ媒介される理由を明らかにするために,オオキネートが蚊の中腸細胞を通過する機構を明らかにすることを目的とした。このため、モデル実験動物としてネズミマラリア原虫P.bergheiを用い、オオキネートのEST (expressed sequence tags)を解析し、一定の基準で選択した遺伝子をノックアウトした原虫を作製し、表現型の解析から、その遺伝子の機能の解析を行った。その結果、中腸細胞への接着と侵入、中腸細胞通過に必須の分子をいくつか同定した。CTRP(CS TRAP related protein)は接着分子であるtrombospondinやintegrin様のドメインを持つ接着タンパクで、中腸細胞へのオオキネートの接着に拘わるタンパク質であることを示した。また、MAOP (Membrane attack complex ookinete protein)はオオキネートが中腸細胞の膜を傷害して通過するのに必須の分子であることを同定した。更にOSM-1(ookinete sporozoite microneme protein-1)は原虫オオキネートの中腸細胞内移動に関わる分子であることが判った。これらの原虫分子とハマダラカの中腸細胞の分子との親和性を調べ、他の属の蚊と比較することで、マラリア原虫がハマダラカによってのみ媒介される機構が解明できることを示した。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] A Plasmodium sporozoite protein with a membrane attack complex domain is required for breaching the liver sinusoidal cell layer prior to hepatocyte infection2005

    • 著者名/発表者名
      Tomoko Ishino, Yasuo Chinzei, Masao Yuda
    • 雑誌名

      Cellular Microbiology 7-2

      ページ: 199-208

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Essential role of membrane-attack protein in malarial transmission to mosquito host2004

    • 著者名/発表者名
      Kimie Kadota, Tomoko Ishino, Takahiro Matsuyama, Yasuo Chinzei, Masao Yuda
    • 雑誌名

      PNAS 101-46

      ページ: 16310-16315

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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