研究課題/領域番号 |
16659118
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菅村 和夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20117360)
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研究分担者 |
田中 伸幸 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60280872)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | VHSドメイン蛋白 / ウイルス増殖 / 小胞輸送 / MCMV / エンベロープ / ポリオウイルス |
研究概要 |
ウイルスの細胞内侵入から成熟ウイルスの放出に至る一連のウイルス増殖過程における宿主小胞輸送の関与を検討する目的で、小胞輸送関連蛋白STAM1,STAM2およびHrsの機能解析を行った。STAM1/2ダブル欠損マウスおよびHrs欠損マウスから調整した不死化繊維芽細胞株を用いて、MCMVの感染から放出に至る過程を検討した。STAMダブル欠損細胞と遺伝子戻し細胞を比較したところ、ウイルス吸着には差異が認められなかったものの感染後48および72時間後において培養上清中のウイルス量が欠損細胞において約50分の1に減少していた。ウイルス増殖の異常が遺伝子を戻したことにより回復したのか否かさらに検証する目的で、各遺伝子に対するsiRNAを導入した。その結果siRNAにより放出されるウイルス量が再度低下した。したがってSTAMsはMCMVの増殖および放出過程に重要な働きをしていた。MCMV初期遺伝子の発現レベルを定量したところSTAMダブル欠損細胞と戻し細胞の間に大きな差異は認めなかったのものの、感染72時間後においてウイルスエンベロープおよびカプシド蛋白の発現、ウイルスゲノム発現において、STAMダブル欠損細胞での低下がみられた。さらにHrs欠損細胞を用いてMCMVの増殖を検討したところSTAMダブル欠損と同様にウイルス産生が低下していた。今後、MCMV蛋白合成、複製の過程において小胞輸送が機能しているかさらに検討する必要がある。一方で、エンベロープ非保有ポリオウイルスの増殖制御におけるSTAMsの関与を検討する目的で各細胞株にポリオウイルス受容体PVRを発現させ、ポリオウイルス感染と増殖を検討した。その結果、培養上清中および細胞中のいずれもウイルス量に変化が認められず、STAMsの関与はないことが分かった。
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