研究課題/領域番号 |
16659140
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
唐下 博子 岡山大学, 医学部, 助教授 (10197840)
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研究分担者 |
筒井 公子 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (70144748)
筒井 研 岡山大学, 自然生命科学研究支援センター, 教授 (70108158)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 自己免疫疾患 / matrix attachment region(MAR) / 核マトリックス / RNA helicase A / 高感度化学発光ELISA法 / ビオチン標識MARプローブ / 抗DNA抗体 / 蛍光標識核免疫染色 / Matrix Attachment Region (MAR) / MAR自己抗体 / Matrix Attachment Region DNA(MAR) / 抗MAR自己抗体 / 高感度化学発光法 / 抗dsDNA抗体 / 抗ssDNA抗体 / ビオチン標識プローブ |
研究概要 |
自己免疫疾患患者では高頻度に抗核抗体(核内タンパク質抗体、抗DNA抗体等)が検出される。しかし、自己免疫疾患患者で何故、高頻度に抗核抗体の産成が生じるかについて詳細な機序は明らかにされていない。 そこで我々は、抗核抗体陽性の自己免疫疾患患者血清を用いて、核の重要な機能を担い、複製・転写の足場となる核マトリックス蛋白質と核マトリックスに結合するDNA(Matrix Attachment Region DNA; MAR)に注目し、これらを認識する自己抗体の高感度検出法を開発し、抗核抗体の特性を解析して来た。明らかに通常のバルクDNAに対する活性とは、抗MAR抗体の結合特性は異なっている事を証明した。 本年度はさらに、核マトリックス未知成分にモノペシフィックに反応するSLE患者血清を用いて、未知核マトリックス蛋白質を免疫沈降法により収集後、質量解析、同定することに成功し、次のとおり新たな知見を得た。 (1)150kDaの未知核マトリックス蛋白質は、RNA helicase Aと同定された。 (2)固定されたRNA helicase Aは他の核マトリックス蛋白質とも、共沈していた。 今回、RNAやRNPのリモデリングに関与する多機能蛋白質であるRNA helicase Aに対する自己抗体が証明された本患者はSLEであり、現在も腸の炎症が強度で、加療中である。
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