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少年期における乳製品過剰摂取の性発達及び体格に及ぼす影響に関する疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16659161
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関大分大学

研究代表者

三角 順一  大分大学, 医学部, 教授 (40109658)

研究分担者 青木 一雄  大分大学, 医学部, 助教授 (60201282)
海老根 直之  大分大学, 医学部, 助手 (30404370)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード乳製品 / 性ホルモン / 体重 / テストステロン / β-エストラジオール / 牛乳 / エストラジオール / 性発達体重 / 身長 / 少年
研究概要

本研究は牛乳中の女性ホルモンが人体に影響を及ぼすか否かについて検討しようとしたものである。市販の牛乳の75%は妊娠中の乳牛から搾乳されている。しかし、牛乳中の種類別β-エストラジオールの濃度に関する報告はこれまで行われていない。
今回、牛乳を18,000rpm60分間超遠心し、乳清を蒸発乾固の後、0.1M酢酸ナトリウム緩衝液に溶解、β-グルクロニダーゼを加えて加水分解し、希釈エタノールに溶解した後、3,300rpm30分間遠心分離してその上清を再び蒸発乾燥固し、10%メタノールに溶解、ELISAキットを用いて吸光度からホルモン濃度を測定した。その結果、種類別牛乳、低脂肪乳、特濃、ナイトミルク各4サンプルの平均値と標準偏差はそれぞれ50.0±11.3、64.7±7.8、64.4±4.8、66.3±11.2ng/ml乳清であった。
20-35歳の成人男性11名に対して牛乳1lを飲用してもらった。飲用前30分、1時間、および90分後に血清中のエストステロン(E1)、エストラジオール(E2)、テストステロン(Tステロン)の濃度変化について検討した結果、男性9名の血中E1、E2濃度は飲用後60分で最高値に達し、平均値で65.2pg/mlおよび47.2pg/mlとなった。これは前値と比較して、E1で57.2%、E2で46.3%増加していた。一方、血中Tステロン値は前値5.14、30分値3.46、1時間後3.25ng/mlと低下が見られた。体脂肪率とTステロン値(前値)との間には負の相関(r=0.87)があった。
また、別の調査においては、男性12名のE2値は17.6〜56.8pg/mlに分布していた。Tステロン値は2.07〜6.76ng/ml、平均値と標準偏差は4.2±1.37ng/mlであった。女性6名のTステロン値は0,21〜0.77ng/ml、平均値と標準偏差は0.41±0.22ng/mlであった。
Tステロン/E2比の値は女性では0.15〜0.35、男性では6.7〜29.5であった。
47〜60歳の月経のなくなった女性28名を2群に分け、3ヶ月間1日に2本(400ml)の牛乳を飲用してもらい、飲用前と3ヵ月後のE2、Tステロン濃度を測定した結果、飲用前のE2は未飲用群の11.6±9.1に対し、飲用群では9.6±4.2ng/ml、3ヶ月後未飲用群12.2±4.3に対し、飲用群では13.6±6.5ng/mlと著しい上昇がみられた。E2/Tes比も未飲用群は0.5→0.5と変化がみられなかったが、飲用群では0.4→0.6と50%の増加がみられ有意差があった。(P<0.05)。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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