研究課題/領域番号 |
16659170
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
池田 典昭 九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (60176097)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 頭部外傷 / 脳死 / 薬物濃度 / アルコール / 頭蓋内血腫 / 法医解剖 |
研究概要 |
外傷性頭蓋内血腫によって入院し、治療を受けた後に死亡した例を解剖する際しばしば問題となるのが死亡者が受傷時どの程度のアルコールやその他の薬物を摂取していたかである。受傷時の被害者の酩酊度や薬物による意識レベルの低下の程度がはっきりすれば、その障害を発生させた外傷の受傷機転や受傷時期、さらには自他為・過失の別、あるいは被害者の過失の度合いまでもがある程度明らかにできる。一方、頭蓋内血腫形成による頭蓋内圧亢進により、あるいはその後脳死状態に陥ったことにより、血腫への血流が途絶すれば、それ以後血腫中のアルコールや薬物濃度は比較的一定に保たれると考えられる。そこで本研究では昨年度に引き続き以下の実験を行った。1)自己の血液を硬膜外に注入する方法で作成した脳死ラットモデルで、脳波、血圧、呼吸、脳圧を経時的に測定、記録し、実験動物の病態の変化を観察した。2)モデル作成後短時間以内に死亡した例、注入後直ちに脳波が停止し、その後一定時間経過後死亡した例、注入後一定時間経過後に脳波が停止し、その後死亡した例、後2群それぞれの一定時間経過中治療を加えた例の計5群に分け、死亡後それぞれから血腫を採取し、採血も行い、死亡時の血腫と血液中のアルコール、薬物濃度を測定、比較した。3)同様に脳の各部位および各臓器中のアルコール濃度、薬物濃度を測定し比較した。以上の結果より、それぞれの条件下において血腫内のアルコールや薬物がどの程度保存され、どのような条件下なら血腫よりの測定値が有効に使えるか考察し、法医解剖例に応用した所、いわゆる脳死時期の推定に応用可能であることが明らかとなった。
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