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血管細胞の起源と運命を可視化する分子イメージング技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16659194
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関東京大学

研究代表者

佐田 政隆  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (80345214)

研究分担者 平田 恭信  東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (70167609)
三木 健司  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10242059)
研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード幹細胞 / 動脈硬化 / 分化 / 平滑筋細胞 / 内皮細胞 / 動員 / 増殖因子 / 血管
研究概要

動脈硬化などの血管病は傷害に対する修復機構を契機として局所の細胞増殖によって生じると考えられている。成体にも様々な臓器への分化能を有する幹細胞が存在することが近年明らかになった。血管病の発症と進展における血中前駆細胞の関与を検討した。
(1)マウス異所性心臓移植モデルにおいて、グラフト動脈硬化病変の大部分はレシピエント由来細胞で構成されていた。
(2)骨髄置換マウスの大腿動脈に機械的傷害を加えた。再生内皮、新生内膜、中膜の一部が骨髄由来細胞で構成されていた。
(3)高脂血症マウスに骨髄移植を施行したところ、粥腫平滑筋細胞の半数は骨髄由来細胞であった。高度進行した動脈硬化病変においても骨髄由来細胞が病変部に集積しており、平滑筋様、内皮様細胞に分化していた。
(4)31〜48週齢のApo E欠損マウスの進行した動脈硬化病変において内皮細胞と平滑筋細胞のアポトーシスが高頻度に認められた。GFPマウスの骨髄を移植したのち、80〜83週齢において粥腫ならびに外膜にGFP陽性細胞が集積していた。これらの骨髄由来細胞の一部は平滑筋細胞もしくは内皮細胞のマーカーを発現していた。骨髄由来内皮様細胞は管腔側内皮のみならずプラーク内および外膜の新生血管にも認められた。粥腫内石灰化部位において骨髄由来細胞が骨芽細胞関連蛋白を発現していた。
以上より、骨髄細胞などから前駆細胞が血中に動員され、血管修復と病変形成へ貢献すると考えられる。血中の血管前駆細胞に遺伝子操作もしくは、生体ラベリング法を行うことでその運命と分化形式を可視化することが可能であることが確認された。臨床応用を目指して、現在生体において可視化の諸条件を検討している。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The angiotensin II type 1 receptor blocker valsartan attenuates graft vasculopathy.2005

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto, T., Sata, M., Fukuda, D., Takamoto, S.
    • 雑誌名

      Basic Res Cardiol. 100巻・1号

      ページ: 84-91

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Potent inhibitory effect of sirolimus on circulating vascular progenitor cells.2005

    • 著者名/発表者名
      Fukuda, D., Sata, M., Tanaka, K., Nagai, R.
    • 雑誌名

      Circulation. 111巻・7号

      ページ: 926-931

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Inflammation, angiogenesis, and endothelial progenitor cells : How do EPCs find their place?2004

    • 著者名/発表者名
      Sata, M., Nagai, R.
    • 雑誌名

      J.Mol.Cell.Cardiol. 36巻・4号

      ページ: 459-463

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Statins augment collateral growth in response to ischemia but they do not promote cancer and atherosclerosis.2004

    • 著者名/発表者名
      Sata, M., Nishimatsu, H., Osuga, J.I., Tanaka, K.
    • 雑誌名

      Hypertension. 43巻・6号

      ページ: 1214-1220

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Origin of neointimal cells in autologous vein graft.2004

    • 著者名/発表者名
      Sata, M., Nagai, R.
    • 雑誌名

      Arterioscler Thromb Vasc Biol. 24巻・7号

      ページ: 1147-1149

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Anti-monocyte chemoattractant protein-1 gene therapy attenuates graft vasculopathy.2004

    • 著者名/発表者名
      Saiura, A., Sata, M., Hiasa, K., Kitamoto, S., Washida, M., Egashira, K., Nagai, R., Makuuchi, M.
    • 雑誌名

      Arterioscler Thromb Vasc Biol. 24巻・10号

      ページ: 1886-1890

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] Vascular regeneration and remodeling by circulating progenitor cells (Mori, H., Matsuda, H.eds.)2005

    • 著者名/発表者名
      Sata, M, Nagai, R
    • 出版者
      Springer-Verlag, Tokyo
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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