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睡眠時無呼吸症候群における摂食中枢刺激ホルモン(グレリン)の関与と治療法の模索

研究課題

研究課題/領域番号 16659213
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関長崎大学

研究代表者

阿部 航  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 講師 (80336297)

研究分担者 中里 雅光  宮崎大学医学部, 教授 (10180267)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード睡眠時無呼吸症候群 / 摂食中枢刺激ホルモン / グレリン
研究概要

睡眠時無呼吸症候群における摂食中枢刺激ホルモン「グレリン」の関与を明らかにする目的で以下の臨床研究を企画した.対象者は20歳以上の成人であり,当科外来を受診し,フラガ社製(アイスランド)EmblaS7000を使用し終夜睡眠ポリソムノグラフ検査(以下PSG)を行った結果,閉塞性睡眠時無呼吸症候群(以下OSAHS)と診断されたもので,本研究に同意が得られたものとした.OSAHSの診断は無呼吸・低呼吸指数(以下AHI)が5以上のものとした.解析は専任の技師により解析を行った.治療は原則として経鼻的持続陽圧呼吸(以下n-CPAP)を選択した.検討項目は血液中の活性化グレリン値とレプチン値とし,n-CPAP治療前後で被験者より採血を行った.活性化グレリンはELISA法により測定し,レプチンはRIA法によって測定した.OSAHSと診断され,n-CPAP治療を受けたのは合計32症例であった.治療前後でAHIは有意に減少した(中央値 前:23.85,後4.45),またEpsworth-Sleepiness Testも治療前後で有意に低値を示した(中央値 前:9,後5).活性化グレリンは治療前後で治療後に有意に減少していた(中央値 前:9.0,後7.5).レプチンについては治療前後で有意な変化を認めなかった.
n-CPAP治療の前後で臨床症状とAHIは改善を示した.活性化グレリン値は治療前に高値を示し,後で低値を示した.OSAHS患者は無呼吸・低呼吸による低酸素血症が頻回に起こるが,これを回避するために呼吸中枢ドライブを賦活化させる必要がある.呼吸中枢への刺激は脳波上の覚醒を伴うため,深睡眠がとれず浅睡眠になりやすい.グレリンには深睡眠を誘発する作用があることから,睡眠改善を目的に増加しているのではないかと推定された.またグレリンは本来摂食中枢刺激ホルモンである.このことから「摂食行動の亢進→肥満→OSAHSの重症化」の仮説が見いだされた.今後は長期的に体重とグレリンの関係を検討する予定である.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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