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テトラマーを用いた細胞傷害性Tリンパ球の刺激法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16659233
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

久保田 龍二  鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (70336337)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード細胞傷害性Tリンパ球(CTL) / 抗原 / HLA多量体 / 細胞増殖 / 副刺激分子 / 免疫療法 / HLA / 抗原複合体
研究概要

本研究では、抗原/HLA多量体を用いてウイルス特異的CTLの選択的増殖法を開発することを目的とした。末梢血単核球を分離後、ペプチド/HLA多量体を添加して5日間培養した。ウイルス特異的ペンタマー(五量体)では細胞増殖はほとんど認めなかったが、テトラマー(四量体)添加にて抗原特異的CTLの明らかな増殖を認めた。EBウイルス(EBV)、サイトメガロウイルス(CMV)、成人T細胞白血病ウイルス(HTLV-I)の各種慢性感染ウイルスに対するHLA-A2テトラマーを合成し増殖効果を比較した。CMVテトラマーが最も増殖刺激効果が高く、無添加培養と比較してウイルス特異的CTLは8-16倍に増えていた。HTLV-I特異的CTLは4-8倍、EBV特異的CTLは1-1.2倍であった。またCMVテトラマーの刺激でCMV特異的CTLの増殖を認めたが、EBVテトラマーおよびHTLV-Iテトラマーで刺激したリンパ球はCMV特異的CTLの増加は認めず、テトラマー特異的に増殖していることが判った。CMVテトラマーの指摘濃度は2ul/mlであった。この指摘濃度においては抗CD28抗体や抗CD49d抗体の添加による相乗効果は認められなかった。1ラウンドのテトラマー刺激ではCTLの増殖を認めたが、2ラウンド以上の刺激ではさらなるCTL増殖は認めず、免疫療法に必要と考えられる10^8個のCTLを得ることはできなかった。この無反応化の原因は同定していないが、feeder細胞の減少により他の分子からの刺激の低下やサイトカインの低下が関与している可能性がある。本研究によってテトラマーで抗原特異的CTLを選択的に刺激できることがわかったが、大量に抗原特異的CTLを得るためには更なる検討が必要である。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Decreased human T lymphotropic virus type I (HTLV-I) provirus load and alteration in T cell phenotype after interferon-alpha therapy for HTLV-I-associated myelopathy/tropical spastic paraparesis.2004

    • 著者名/発表者名
      Saito M, et al.
    • 雑誌名

      J Infect Dis. 189(1)

      ページ: 29-40

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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