研究課題/領域番号 |
16659260
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 国立国際医療センター(研究所) |
研究代表者 |
湯尾 明 国立国際医療センター(研究所), 血液疾患研究部, 部長 (90221663)
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研究分担者 |
佐伯 久美子 国立国際医療センター(研究所), 血液疾患研究部, 室長 (80322717)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ES細胞 / 血球 / フィーダー細胞 / 胚様体 / CD34 / 血液細胞 / 血管内皮細胞 / 無フィーダー培養 |
研究概要 |
ES細胞からの血球分化誘導においては、分化誘導効率の悪さ、2次造血の困難、骨髄系の分化の困難、等の諸問題が存在する。これらの諸問題は、従来頻繁に用いられていたフィーダー細胞であるOP9細胞の限界を示すものと考えられる。以上のような諸問題を克服するために、骨髄球系への分化誘導に優れていると報告されたフィーダー細胞10T1/2を用いて研究を行った。 まず、サイトカイン、増殖因子の存在下で、浮遊細胞を長期間培養し、球状の血球と思われる細胞の出現を観察し、少数のCD34陽性細胞が認められた。しかし、この方法では、その後、次第に死細胞が多くを占めるに至り、十分な分化細胞は得られなかった。 次に、10T 1/2細胞との共培養ではあるが、浮遊細胞ではなく接着細胞を継代して分化誘導を行ったところ、培養開始2週間目においてシート状コロニー(敷石状細胞からなる平たい円形のコロニー)が多数認められ、その中には球状細胞の集塊が載っている部分も多く認められた。この様な時期の細胞を回収して生細胞のCD34抗原発現量をFACSで定量したところ25%程度の陽性細胞が認められた。 さらに、胚様体を3日間形成させた後に10T 1/2細胞との共培養を行い、前期と同様に生細胞のFACS解析を行ったところ、30%とさらに高率のCD34陽性細胞が認められ、しかも、CD34発現の非常に高い分画が認められた。 無フィーダー分化培養の新しい試みとして、conditioned dishを作成して用いた。具体的には、胚様体を3日間形成後、C3H 10T 1/2細胞を培養したdishをグルタールアルデヒドで固定して、そこでES細胞の分化誘導を行った。この方法においても、敷石状の細胞が観察され、CD34陽性細胞が出現した。
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