研究課題/領域番号 |
16659285
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
楠田 聡 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50372983)
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研究分担者 |
仁志田 博司 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80104553)
三科 潤 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (60277192)
河野 由美 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50243390)
佐久間 泉 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80246644)
福井 千佳 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70349695)
増本 健一 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50385415)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 早産児 / 低出生体重児 / 低Na血症 / 血圧 / 低ナトリウム血症 / 血 |
研究概要 |
<結果>早産児の低Na血症と成長後の血圧の間には逆相関関係が示唆されたが、その発症メカニズムについては十分に解明できていない。そこで、ラットでの基礎検討を行い、その結果をもとに早産児のNa投与量と腎機能の関係を検討するための臨床試験を計画した。基礎実験では、生後6日までラットを母獣哺育とし、生後7日から生後21日まで人工哺育とした。ラット用人工乳は、Na含量を3種類とした。すなわち、ラット母乳レベル、低レベル、極低レベルの3群とした。生後21日の検査では、血漿中のNa濃度は、Na摂取量の違いに関わらず、一定であった。一方、K濃度は、低、極低レベル群で有意に高かった。尿中Na濃度は、Na摂取量の減少に応じて顕著に低下した。尿中K濃度はNa摂取量と反比例した。したがって、摂取Na量の不足は、腎機能に負担を与えることが明らかとなった。したがって、早産児のNa摂取不足は、腎機能に悪影響を与える可能性が考えられた。そこで、早産児のNa摂取量を調整できるNa濃度調整ミルクを用いて哺育試験を実施することとした。 <考察>成人のNa摂取量と血圧は正の相関を示す。しかし、腎のNa保持能力が不十分な新生児は、Na摂取の不足が腎機能に負担となる。早産児であればこの影響はさらに強くなる。したがって、早産児では児の腎機能の負担となるようなNa摂取不足、あるいはその結果起こる低Na血症は、腎機能になんらかの永続的な機能変化を起こし、成長後の血圧調節に影響を与えると推測される。そこで、現在、ラットの実験を長期予後まで含めて実施することを検討中である。また、早産児に対しては、Na量調整ミルクを用いて、哺育中の腎機能、成長後の血圧を検討する臨床試験を開始した。基礎実験および臨床試験を同時に進めることで、早産児の低Na血症と成長後の高血圧発症の関係がより明らかになると期待される。
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