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皮疹の形を規定する表皮モザイクと遺伝子メチル化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16659290
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

榊原 章浩  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (50313995)

研究分担者 富田 靖  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70108512)
鈴木 民夫  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30206502)
杉浦 光洋  名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (60378031)
研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワードモザイク / メチル化 / SNP / ダイレクトシークエンス
研究概要

色素異常症はじめとする皮膚の発疹の分布に遺伝子のメチル化が関係しているのではないのか、との実験仮説を証明するのが本研究の目的である。具体的な研究対象疾患として、遺伝性対側性色素異常症(以下DSHと略す)を取り上げた。本症は幼少児期に両手背、両足背に粟粒大から米粒大の色素斑と白斑が混在する。この分布がどのような因子によって規定されるのか? DSHの病因遺伝子のDNAのメチル化の部位や程度により、胎生期のメラノブラストがメラニン生成の低下した細胞になったり、逆にメラニン生成の亢進した細胞になったりする。そのようなメラノブラストから増殖したメラノサイトが、結果的に肉眼的に認知できる大きさの白斑になったり、色素斑になったりするのであろう。これを証明するためにはDSHの病因遺伝子である2重鎖RNA特異的アデノシンデアミナーゼ(以下DSRADと略す)遺伝子において、メチル化がどのようになっているか検討する必要がある。そこでまずDSH患者のDSRAD遺伝子について、その病因となる変異と臨床症状の相関を検討した。その結果、我々が明らかにしたDSRAD遺伝子の20種の変異(ミスセンス変異p.V906F, p.K1003R, p.G1007R, p.C1036S, p.S1064F, p.R1078C、p.L923P, p.F1165S,ナンセンス変異p.R474X, p.K952X、スプライス部位の変異,IVS2+2T>G, IVS8+2T>A、フレームシフト変異p.H216fs, p.K433fs, p.G507fs, p.P727fs, p.V955fs, p.Q600X)と臨床症状の間には明らかな相関は認められなかった。この結果は、我々の仮説としている病因遺伝子のメチル化の部位と程度によるものという仮説を支持するものである。今後、患者のDSRAD遺伝子のメチル化について検討をすすめる。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 膝蓋の有茎性表皮嚢腫の1例2004

    • 著者名/発表者名
      榊原章浩, 他
    • 雑誌名

      臨床皮膚科 58

      ページ: 619-621

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 皮膚、皮下病変の超音波診断2004

    • 著者名/発表者名
      柴田真一, 他
    • 雑誌名

      MB Derma 79

      ページ: 18-27

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Five novel mutations in tyrosinase gene of ・・・

    • 著者名/発表者名
      Miyamura et al.
    • 雑誌名

      J Invest Dermatol in press

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 鼡径・骨盤内リンパ節郭清の治療を行った悪性黒色腫

    • 著者名/発表者名
      柴田真一, 他
    • 雑誌名

      Skin Cancer 印刷中

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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