研究課題/領域番号 |
16659444
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
倉智 博久 山形大学, 医学部, 教授 (40153366)
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研究分担者 |
中原 健次 山形大学, 医学部, 講師 (80250934)
五十嵐 秀樹 山形大学, 医学部, 助手 (80333970)
大道 正英 大阪大学, 医学部, 講師 (10283764)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | エストロゲン受容体 / エストロゲン / 上皮成長因子(EGF) / インスリン様増殖因子(IGF)-1 / 欠失変異 / シグナル伝達 / 核内分布 / GFPキメラ蛋白 / 転写制御 / 変異遺伝子 / AF-2ドメイン / 蛍光顕微鏡 / 共焦点レーザー顕微鏡 |
研究概要 |
エストロゲン受容体(ER)は、エストロゲン(E2)と結合すると核内での分布が変化し、これはE2の作用発現(ERの活性化)に重要であると考えられている。一方、ERは上皮成長因子(EGF)やインスリン様増殖因子-1(IGF-1)でも活性化され、事実これらの増殖因子はエストロゲン様作用を発揮する。しかし、増殖因子によるERの核内分布の変化について検討した報告は世界的にもない。本年度も、昨年に続いて、乳癌細胞であるMCF-7細胞に、GFP-ERα(GFP-ER)またはERαのactivation function 2(AF2)領域を欠失したGFP-mutant ERα(GFP-mtER)をトランスフェクションした。共焦点レーザー顕微鏡でE2およびEGF、IGF-1によるGFP-ERおよびGFP-mtERの分布の変化を観察した。さらにEGFとIGF-1の細胞内シグナル伝達経路の阻害剤であるMEK inhibitor(PD98059)とPI3 kinase inhibitor(LY294002)前投与の影響も検討した。GFP-ERは核内に均一に存在し、E2投与後10分で核内分布が不均一な集積を呈した。EGF投与後30から60分でGFP-ERの分布がリガンド投与と同様に変化し、PD98059を前投与するとこの変化はおこらなかった。IGF-1投与でもERの分布は変化し、LY294002を前投与するとこの変化が観察されなかった。またGFP-mtERでは、E2およびEGF、IGF-1投与で核内分布の変化が観察されなかった。EGFやIGF-1によるERの核内分布の変化がはじめて確認された。さらに、この現象には、MAP kinaseとPI3 kinase-Akt系が関与し、AF2領域が必要であることが示唆された。
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