研究課題/領域番号 |
16659450
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤原 浩 京都大学, 医学研究科, 講師 (30252456)
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研究分担者 |
樋口 壽宏 京都大学, 医学研究科, 助手 (00283614)
小阪 謙三 京都大学, 医学研究科, 助手 (90359828)
吉岡 信也 京都大学, 医学研究科, 助手 (90333575)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | HCG / 糖鎖 / 末梢血単核球 / IL-8 |
研究概要 |
妊娠中の末梢血単核球(PBMC)の機能変化とHCGのPBMC機能に対する効果を評価する目的で、非妊娠および妊娠初期、中期および末期の女性より同意のもとに末梢血を採取し、PBMCを単離培養後、培養液中のサイトカインを測定した。次にendothelial cells derived from human lung (ECDHL)を用いて単層培養し、これに上記に準じて単離したPBMCを共培養してECDHLとのdirect contactで培養液中への分泌が亢進する液性因子を検討して共培養後にPBMCとECDHLからmRNAを抽出して両細胞における遺伝子発現の変化をeNOSを含めて観察し、さらにPBMC単独またはECDHLとの共培養条件下にrecombinant HCG(1、10、100IU/ml)を添加し培養液中の産生量およびmRNA発現の変化を検討した。次に妊娠中のPBMCの機能変化とHCGのPBMC機能に対する作用を解析する目的で、PBMCをECDHLと共培養し、recombinant HCG(100IU/ml)を添加した群と無添加群との間においても共培養細胞での発現変化のあった遺伝子についてmicroarray法を用いてその検出を試みた。これらの結果、IL-8およびVEGFの産生がHCGの作用で増強すること、および実際に卵巣過剰刺激症候群の患者ではこれらの産生が亢進していることが示された。またHCGの作用に対するレクチン-グリカン系の関与について解析する目的で、種々のHCGホルモン関連分子のLH/HCG受容体を介した生物学的活性を体外受精-胚移植法時に患者同意のもと採取され、分離培養した顆粒膜細胞のプロゲステロン産生を指標に、PBMCのIL-8産生量を測定し評価したところ、HCGがレクチン-グリカン系を介して免疫細胞への生物学的活性を示していることが判明した。
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