研究課題/領域番号 |
16659469
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
有賀 寛芳 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (20143505)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 神経科学 / 遺伝学 / プロテオーム / 神経変性疾患 / ゲノム / PAP-1 / 網膜性色素変性症 / スプライシング / 網膜細胞死 / スプライソソーム / Pim-1 / Prp3 / CIR |
研究概要 |
我々は癌遺伝子タンパク質c-Mycの機能解析を長らく研究しており、c-mycと協調的に細胞癌化を行なうセリン/スレオニンキナーゼPim-1とc-Mycとのシグナル伝達経路を解明すべく、Pim-1結合タンパク質の同定を行なってきた。PAP-1はPim-1結合タンパク質として我々が同定した新タンパク質であり、Pim-1のリン酸化ターゲットである。PAP-1はPim-1リン酸化に依存してCIR,U2AF35などと結合しスプライシング因子として機能する。一方、イギリスの眼科医・Keenとの共同研究によりPAP-1は今まで不明であったRP9の原因遺伝子であることが判明した。現在までに、3患者のPAP-1にアミノ酸変異が同定され、del664T変異では現実にPAP-1はU2AF35、後述の我々が同定した新規PAP-1結合タンパク質PAPA-1との結合が消失しスプライシング能の異常が観察された PAP-1結合因PAPA-1は核小体に局在する。スプライソソームの構成成分であるsnRNPsはその成熟の過程で核小体やその近辺にあるcoiled bodyを通過し修飾を受けることが最近明らかとなりつつあり、PAP-1もまた細胞種によっては核小体に局在する事を考えあわせるとPAP-1とPAPA-1はスプライソソームの成熟過程にも関与すると考えられる。更に、RP原因遺伝子産物少なくても4種類のスプライシング因子が存在する。そこで、これらのタンパク質とPAP-1との結合部位、特異的な局在に必要な部位を決定した。
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