• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

毛髪再生医療戦略‐HOX遺伝子からのアプローチ‐

研究課題

研究課題/領域番号 16659484
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 形成外科学
研究機関北海道大学

研究代表者

山本 有平  北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (70271674)

研究分担者 関堂 充  北海道大学, 病院・助手 (40372255)
堤田 新  北海道大学, 病院・医員 (00374489)
小山 明彦  北海道大学, 病院・医員 (70374486)
研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワード男性型脱毛 / HOX遺伝子 / リアルタイムPCR
研究概要

男性型脱毛は,遺伝的要因が強く,男性ホルモンが関係している。テストステロンが毛包中の還元酵素により活性化され,毛乳頭に存在する受容体と結合することで,毛の細胞分裂を抑制する.しかし,なぜ脱毛が,頭髪しかも前頭・頭頂部に発生するのか,なにが部位の決定因子となっているかは未だ解明されていない.形態形成のマスター調節遺伝子として,現在39個のHOX遺伝子群が知られている.HOX遺伝子は,胎生期において体の位置情報を管理しており,成体においても組織に特徴的な発現パターンを示すことが分かってきた.近年,成人ヒト線維芽細胞においては,胎生期に獲得したHOX遺伝子の位置情報が残存しているという報告がなされた.脱毛や発毛に最も関係する毛乳頭は,線維芽細胞によって構成されている.そこで我々は,毛髪の部位決定因子としてHOX遺伝子に着目し,毛乳頭部のHOX遺伝子の発現パターンを解析するという独創的な発想に至った.
今回,39個のHOX遺伝子の発現解析には,微細な発現量を正確に検出するため,SYBR greenケミストリに基づく,リアルタイムPCR法を用いた.また,毛乳頭に限局した発現パターンを検出するため,レーザーマイクロダイセクションを導入し組織の採取を計画した.,さらに,得られた微量な検体を,組織培養によって増幅した場合,種々の増殖因子によりHOX遺伝子の発現が変化する恐れがあるため,T7-RNAポリメラーゼ法を用いて微量なRNAの増幅を行った.しかし,実際に増幅したRNAを検証した結果,均一に増幅することは非常に困難であることが判明した.そこで現在,多数本の毛髪から,顕微鏡下に毛乳頭を可能な限り採取し,解析に必要なRNAの抽出を試みている.今後,この方法を応用して,脱毛部と非脱毛部における,毛乳頭部のHOX遺伝子の発現パターンを解析する予定である.

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi