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新生仔マウス後舌腺の性状と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 16659503
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関日本歯科大学

研究代表者

高田 清美 (小池 清美)  日本歯科大学, 生命歯学部, 助手 (60307957)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード後舌腺 / マウス / 粘液細胞 / 分泌顆粒 / リン脂質
研究概要

平成16〜18年度に得られた観察結果について総括を行った。マウス後舌腺にリン脂質染色(酸ヘマチン法)を行ったところ、0日齢では後舌腺腺房細胞の分泌顆粒は弱い反応であったが、5日齢になると非常に強い陽性反応を示した。10日齢になると後舌腺を構成する腺房細胞の部位によって顆粒の反応に差がみられるようになり、3週齢では後舌腺の中央部では陰性反応を示す顆粒が観察された。以降、反応は弱くなり、7週齢(成獣)になるとほぼ陰性反応を示す顆粒のみが観察されるようになった。このことから、生後早期より分泌顆粒に含まれるリンが増加することで分泌顆粒の性状に変化がみられるが、特に3週齢の離乳により顆粒の性状変化が大きくなるのではないかと考えている。今後、成獣以降でどのような変化がみられるのかを明らかにする必要があると考えている。
透過型電子顕微鏡観察により後舌腺腺房細胞の顆粒の形態を調べたところ、光学顕微鏡所見と同様に0日齢より腺房細胞に他の粘液腺と比較して電子密度が高く、円形〜長円形の限界膜の明瞭な二相性の粘液顆粒がみられた。5日齢になると腺腔が狭く成熟した形態の腺房が多くなり、電子密度が高く限界膜の明瞭な二相性顆粒はより円形を呈するようになった。3週齢では長円形の分泌顆粒が多くみられるようになり、7週齢になると電子密度はやや高めであるが、長円形で限界膜が不明瞭な粘液顆粒特有の形態を示すようになった。
X線マイクロアナライザ(EPMA)による面分析と線分析を行ったところ、分泌顆粒を含む腺房細胞全体にリンが検出された。このことから、後舌腺腺房細胞の分泌顆粒にリンが含まれる可能性が高まった。
ヒトも含め、後舌腺は漿液性半月を有する粘液細胞が多い混合腺として知られているが、以上の所見よりマウス後舌腺の粘液細胞の分泌顆粒には特に生後早期から離乳期において、リン脂質が多く含まれていることが明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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