研究課題/領域番号 |
16659506
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
小澤 英浩 松本歯科大学, 大学院歯学独立研究科, 教授 (60018413)
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研究分担者 |
高橋 直之 松本歯科大学, 大学院歯学独立研究科, 教授 (90119222)
八巻 真理子 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (90360221)
細矢 明宏 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (70350824)
二宮 禎 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 助手 (00360222)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 客員助教授 (30344451)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 歯胚 / 歯髄 / 歯の再生 / 器官培養 / 移植 / 象牙質シアロタンパク質 / オステオポンチン / 免疫組織化学 / 間葉系幹細胞 / 骨芽細胞前駆細胞 / 象牙芽細胞前駆細胞 / エナメル芽細胞前駆細胞 / 微細形態 |
研究概要 |
1. In vitroにおける歯の再生研究 胎生13日マウス歯胚を取り出し、コラゲナーゼにより上皮と間葉を分離後、single-cell suspensionを作製し、再構築して培養を行った。しかしながら、歯胚の発育は認められず、分離方法および培養条件などの検討が必要であると思われた。 2. In vivoにおける硬組織再生とrecipientとの相互作用 歯髄の硬組織形成機構に関する研究 6週齢雄性Wistar系ラットの下顎切歯固有歯髄を分離し、同系ラットの頭部皮下に他家移植した。移植3、7、14日後に移植片を周囲組織とともに取り出し固定、脱灰後パラフィンに包埋し、オステオカルシン(OCN)、オステオポンチン(OPN)、骨シアロタンパク(BSP)、象牙質シアロタンパク(DSP)及び組織非特異的アルカリホスファターゼ(TNAP)の局在を、免疫組織化学的に検索した 移植3日後、歯髄組織辺縁部では典型的な象牙芽細胞は消失したが、歯髄全体に強い変性は見られなかった。7日後、歯髄組織辺縁より内側に向かって細胞を封入した硬組織が形成され、この硬組織の内側表面には卵円形の細胞が観察された。14日後、硬組織形成はさらに進み、移植歯髄のほぼ全体に石灰化が認められた。新生硬組織及びその周囲の細胞は、OCN、OPN及びBSP陽性反応を示したが、DSPについては陰性であった。TNAPは3日後では歯髄組織辺縁部で局在を示し、7日以降は硬組織の内側表面で強い局在が認められた。さらに、GFP発現ラットを用いた歯髄移植実験から、硬組織形成細胞は歯髄細胞由来であることが明らかとなった。したがって、歯髄は歯の環境を離れた後も硬組織誘導能を有し、骨様組織形成を行ったことから、歯の硬組織再生における歯髄の有用性が示唆された。
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