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生体に利用可能な完全非磁性合金の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16659520
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学・歯科放射線学
研究機関徳島大学

研究代表者

誉田 栄一  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30192321)

研究分担者 前田 直樹  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (10219272)
吉田 みどり  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教務員 (30243728)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードMR / 磁性体 / 生体内金属 / 磁化率 / チタン / 金 / 非磁性体 / 合金
研究概要

歯科領域において、口腔内に用いられている金属としては金合金、チタン合金、コバルト・ニッケル合金など様々な合金が用いられている。MR装置内では、それらの大部分の金属がアーティファクトを引き起こすことも知られている。得られたMR像には解剖学的な歪みが生じたり、信号が存在しない画像が発生する。本実験により画像上のアーティファクトの出現やその大きさは、物理学的な磁化率の絶対値に依存し、磁化率が0では、基本的にアーティファクトが生じなく、磁化率が正のときと負の時では、得られるMR信号のパターンが反転することが示された。そして、磁化率は、正のときにはかぎりなく大きな値となるが、負のときにはそれほど大きな値をとることがないことも示された。その結果、磁化率が負となるような合金では、大きな画像上のアーティファクトが生じないことが判明した。合金における磁化率は、金属単体の磁化率に依存し、含有量が多ければ多いほど、その合金はその金属単体の磁化率に影響されることも判明した。チタンは生体内金属として使用でき、MR撮影においても問題を生じないことが知られている。しかし、チタンでさえ、ある程度の磁化率を有し、MR撮影のシークエンスによっては、有意な画像上のアーティファクトを生じることが知られている。以上のことから、正の磁化率を有するチタンに負の磁化率を有する金属を混入させることにより、より磁化率が0となる生体内合金ができあがることが予想された。負の磁化率を有する生体内金属として金があるので、磁化率が0となるような混入率を有するチタンー金合金の作製を試みた。結果的に、磁化率が0となるためには、ほとんどが金となるような合金であり、チタン合金では作製できないことが判明した。すなわち、チタンを中心とした磁化率が0となるような合金は、金の混入では不可能であり、新たな金属でさらなる実験を行う必要があると結論づけられた。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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