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炎症をひきおこすヒドロキシラジカルの発生をグルタミン酸が誘導するシステムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16659526
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

辻本 恭久  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (80163806)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードフリーラジカル / ヒドロキシラジカル / グルタミン酸 / ESR / NMR / 活性酸素 / 炎症 / 次亜塩素酸 / 過酸化水素
研究概要

生体内で発生するヒドロキシラジカル(・OH)については,スーパーオキサイド(O_2^-)と過酸化水素水(H_2O_2)との反応(Haber-Weiss反応),メタルイオンとH202との反応(Fenton反応)が知られているが,生体内のグルタミン酸が関与した・OHの発生についてはその発生システムについて未だに解明されていない.この反応を解明するために,グルタミン酸をはじめ各種アミノ酸を次亜塩素酸(HClO)および過酸化水素水(H_2O_2)と反応させ,磁気共鳴装置(ESR)でフリーラジカル,活性酸素の発生ならびに消去の可能性について検索を行ってきた.
昨年までの結果では,グルタミン酸と次亜塩素酸の混合濃度比によって,スピントラップ剤のDMPOとの反応で,ヒドロキシラジカルが発生する可能性と,過剰の酸化反応によって生じるDMPO-Xの存在が明らかになった.
本年度は,NMRによって,グルタミン酸,ロイシン,リジンの各種アミノ酸がNaClOならびにH_2O_2との反応で本来の構造が分解され,未知の構造物になっていることが明らかとなった.この構造物が生体内でどのような影響を及ぼすのかについては今後の研究に期待しなければいけない.
また,ESR測定下において,グルタミン酸とNaClOとの反応から発生した・OHについて検証を行ったところ,・OHの消去剤であるエタノール,ジメチルスルフォン酸を反応系に添加したところ,DMPO-OH(・OH)は減少,消去されたが,この反応の結果において生じる・C(カーボンセンターラジカル)の発生を見ることが出来なかった.このことは,この反応系から生じているDMPO-OHがフリーの・OHではない可能性を含んでいるため,今後さらに詳細な検討が必要になると考えられ,実験を進行中である.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Free Radical Study Using Electron Spin Resonance and Structural Analysis by Nuclear Magnetic Resonance of the Carisolv System2005

    • 著者名/発表者名
      Hitomi Takeuchi
    • 雑誌名

      International Journal of Oral-Medical Sciences Research Institute of Oral Science 4(1)

      ページ: 14-20

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Free Radical Study Using Electron Spin Resonance and Structural Analysis by Nuclear Magnetic Resonance of the Calisolv^<TM> System

    • 著者名/発表者名
      Hitomi Takeuchi
    • 雑誌名

      Internatinal Journal of Oral-Medical Science (印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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