研究課題/領域番号 |
16659527
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
服部 佳功 東北大学, 大学院歯学研究科, 助教授 (40238035)
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研究分担者 |
佐藤 智昭 東北大学, 大学院歯学研究科, 助手 (50312591)
高津 匡樹 東北大学, 病院・助手 (50343033)
岩松 正明 東北大学, 大学院歯学研究科, 助手 (30343031)
水戸 祐子 東北大学, 病院・医員 (00431586)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 咀嚼 / 消化 / 胃排出 / 呼気試験 / 咬合 / 短縮歯列 / 胃電図 / 精咀嚼 / 胃排出速度 / 咬合条件 |
研究概要 |
咀嚼による食物粉砕は、消化管における消化吸収をたやすくする働きがあり、咀嚼能力の低下は消化吸収に関わる消化管の機能負担の増大をもたらしかねない。本研究は、同一の試験食を摂取させた際の消化管機能を評価することにより咀嚼能力の評価を可能とする評価法について、その可能性を検討した。 本研究では、消化管機能の評価項目として、摂取した食物が胃から小腸に向けて移送される速度である胃排出速度と、食物の機械的消化や移送に関与する胃の運動機能を採用した。非侵襲的評価を可能にするべく、前者については安定同位元素^<13>Cを含む中鎖脂肪酸をトレーサーに用いた呼気試験法を、後者には胃を覆う体表に電極を貼付して平滑筋の活動電位を記録する胃電図法を採用した。 本研究から、食物粉砕の良否は胃排出速度に影響を及ぼすことが判明したが、胃排出速度の個人内、個人間変動の大きさのために、単独で咀嚼機能の評価に用いることは困難と結論された。胃電図上で3cpm (50mHz)波として検出される胃運動機能にも同様の結論が導かれた。一方、同一の咀嚼条件では胃電図の胃排出の評価パラメタに相反性の変動を認めたことから、両者を併用することにより、消化管への機能負担の評価をより適確に行える可能性が推察された。 一方、咀嚼には、その動作によって消化液の分泌や消化管の運動機能を賦活する効果が指摘されており、その一部は本研究における咀嚼動作条件についても観察されたことから、消化機能に基づいて咀嚼能力の評価を行う際には、咀嚼の動作条件を均一化すべく、適切に設定する必要が示唆された。
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