研究分担者 |
落合 幸子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (80015916)
黒木 淳子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教授 (40269379)
定村 美紀子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助手 (40321301)
山川 百合子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 講師 (40381420)
島田 智織 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (90347245)
|
研究概要 |
臨床現場の看護実践は(1)患者と医師等,医療職との調整,(2)患者の自己決定への支援(3)意思の伝達(患者が自分のことばで語る)への支援,(4)日常生活支援の4つに分類された。 師長の役割は,「患者へ質の高い看護を提供できるように調整すること」をあげていたが,質の高い看護と表現する具体的内容はそれぞれ別であった。しかしいずれも先に述べた4つの支援に通ずるものであり、A病院の師長は「患者にまた来てもらえる病院」と表現した。その実践にはスタッフの育成を重要視していた。育成方法は研修等のプログラムに計画的に組み込むものと,実践の場での日常のできごと,患者からのクレーム,インシデントなど患者との相互関係の場からの学びが大きいことが明らかになった。これらの結果を基に、以下の発表と学習会を開催した。 ・学会発表(口頭):日本看護管理学会,2006年8月(東京) 看護組織におけるマネージメントの分析-看護師長のインタビューから- ・学習会開催:2007年1月13日 テーマ「実践知を超える」調査協力病院の看護部長・師長を対象に実施した。調査結果から臨床現場の看護師たちは思考と行動が同時進行あるいは、無意識の行動が大きな意味を持つことが考えられたことから、現場の看護師の身体言語を学問的な理論につなぐ方法について,東京学芸大学国際教育センターの高木光太郎氏に講義を依頼した。27名の参加者の意見から今後も学習会を継続していく計画である。
|