研究課題/領域番号 |
16659622
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 園田学園女子大学 (2006) 岐阜県立看護大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
池西 悦子 園田学園女子大学, 人間健康学部・人間健康学科, 准教授 (90280106)
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研究分担者 |
グレッグ 美鈴 神戸市看護大学, 看護学部・看護学科, 教授 (60326105)
栗田 孝子 岐阜県立看護大学, 看護学部・看護学科, 教授 (00336637)
林 由美子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教授 (40326103)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 臨床看護師 / リフレクション / 研修プログラム / 看護職 |
研究概要 |
本研究の目的は、卓越した看護師(専門看護師)のリフレクションの実態から有効なリフレクションの構造を明らかにし、リフレクション能力育成プログラムを構築することである。この研究で、リフレクションとは「状況や対象者との対話および自己内対話により、自分自身の考え方や行動を振り返り、熟考すること」と定義した。 平成16年度に専門看護師を研究参加者として見出したリフレクションのプロセスに基づき、平成17年度には、看護師のリフレクション能力を育成するための現任プログラムの開発を作成した。 平成18年度には、そのプログラムに基づき、リフレクション能力育成プログラムの作成と実施・評価を実施した。その後、9ヶ月間、1ヶ月に1回、事例を基に90分の研修を実施した。研修では、日々印象に残った事例について自分なりに振り返りを行うことを課題とした。その事例の中から1例を研修時に提示し、それについて参加者全員でディスカッションを行い、その経験の意味や課題を探求した。リフレクション研修会終了後に、リフレクション研修が研修参加者に及ぼした影響を明らかにするために、研修生に半構造化面接、教育担当者に自由記述の質問紙調査を実施した。その結果、研修生は、リフレクション研修に参加したことで、実践の振り返りを行うようになったという行動の変化、およびケアに関しての気づきやケアの変化を実感し、自己を肯定的に捉えるという、捉え方の変化を認識していた。さらに、他の刺激がなくとも、日々の仕事に意欲的に取り組めるという自己の看護の活性化や、病棟の看護へも刺激を与え活性化させるという影響についても認識していた。これらのことから、書くこと、話すことの両方を取り入れた今回の研修は、リフレクション能力を高める研修として有効であったと考えられる。さらに今後、リフレクション研修会を実施する際の課題も明確になった。
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