研究概要 |
1 広域的健康危機発生時における看護職の実態調査 健康危機発生時の看護職の実践活動として、雲仙普賢岳噴火,宮城県連続地震,水害(高知県)時の活動をとりあげ,当時、中心となって対応した保健所保健師・市町村保健師・病院看護師を対象に、現地聞き取り調査と文献調査を実施した。その結果から、多様な立場での看護職の役割・機能、応援派遣やボランティアによる看護職の効果的活動方法について検討中である。 2 地域における看護職の健康危機管理への準備性の現状調査 (1)本学が立地する岐阜県内の看護職(保健所保健師,市町村保健師,一般病院看護職など)を対象に質問紙調査を実施し、看護職の健康危機に対する意識・認識や準備状況(危機管理体制,マニュアル,研修や訓練状況等)を把握した。その結果から、平常時の健康危機管理の課題を明確にして対策を検討中である。 (2)看護系大学や看護協会,県・市町村が協働して災害看護ネットワークを発足させ,平常時からの準備性を高めていると思われる事例(高知県)や,マニュアルを作成して看護系大学としての災害時の役割を検討している事例(三重県立看護大学・青森保健大学),災害看護に先駆的な取り組みを行っている病院等,国内の先駆的な取り組み状況を現地聞き取り調査によって把握した。これらの結果から、平常時の健康危機管理における看護職の役割・機能を検討していく予定である。
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