研究課題/領域番号 |
16681021
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
河野 銀子 山形大学, 地域教育文化学部, 助教授 (10282196)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2006年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2005年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 進路選択 / 科学教育 / ジェンダー / 進路指導 / 文理選択 / 科学 / 高校における進路選択 / 理科教育 / 教育課程(文系理系) |
研究概要 |
科学分野、とりわけ理工系の職業分野に女性が少ない一因として、理工系の学部や専攻を選択する女子が少ないことがあげられる。日本の場合、大学での学部選択は、高校で所属するコースや類型に規定される傾向が強い。そのため、16,17年度において、女子の大学・大学院在学状況の専攻別トレンド分析を行うとともに、大学生を対象とした質問紙調査による「高校における文理選択」の全体的傾向の把握とジェンダー分析および文理別分析、さらに文理選択に関する保護者調査などを実施してきた。なお、保護者調査の一部は、『河北新報』(2006.4.4.)にコメントとして掲載された。 18年度においては、当事者である理工系学部の女子学生を対象とした参加型調査を実施した。調査は、女子学生比率が目だって低い工学部を対象とし、小グループにわけて実施した。その結果、彼女らの大学での学習・研究に対する満足度は高く、それが高校生たちに伝わっていないことが問題として指摘された。高校生に対して、工学部のカリキュラムや教育支援、就職などの魅力を工夫して伝えれば、理系で学ぶおもしろさがわかってもらえるし、もっと理系進路を選択する女子が増えるという意見が出された。 また、18年度は最終年度に当たるため、上記の研究成果の公表に努めた。「イギリス教育学会」での報告や「大学電気工学教員研究集会」にパネラーとして発表する機会を得たほか、「女性の理工系進路選択支援事業・全国交流協議会」に参加することもでき、国内外の多分野の研究者・実践者らと交流を持てた。さらに、報告書やホームページの作成、『山形大学紀要(教育科学)』や『Journal of Society of Japanese Women Scientists』での投稿論文の掲載などによる成果公表も行った。
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