• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

^7Be太陽ニュートリノ検出の為の極低濃度放射性不純物除去システムの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 16684003
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関東北大学

研究代表者

古賀 真之  東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90343029)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
25,350千円 (直接経費: 19,500千円、間接経費: 5,850千円)
2005年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2004年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
キーワードカムランド / 原子炉ニュートリノ / ニュートリノ振動 / 有機鉛除去法 / 太陽ニュートリノ
研究概要

カムランド実験装置において^7Be太陽ニュートリノの検出とそのスペクトル測定を実現するためには、電子ニュートリノの検出が単一信号の観測となるため、液体シンチレーター中に含まれる極微量の放射性物質(^<210>Pb、^<40>K、^<85>Kr、^<35>Ar、^<222>Rn)を除去しノイズ信号を低減させる必要がある。本研究の目的は、現在の閾値よりも低いエネルギーを持つ^7Be太陽ニュートリノの検出とそのスペクトル測定を実現するために、極低濃度の放射性不純物を更に一万分の一以下まで除去可能な、液体シンチレーター中に含まれる放射性金属(^<210>Pb)の除去装置と放射性気体(^<85>K、^<35>Ar、^<222>Rn)の除去装置の開発である。
昨年度に続き放射性気体(^<85>Kr、^<35>Ar、^<222>Rn)の除去に関して、実機の1/3サイズ相当の試作機を用いて測定を行った。既に^<85>Kr、^<35>Arに関してはミューリアクターと高純度窒素を用いたパージ法により実機に必要とされる性能は保証できていたが、^<222>Rnに関しては液体シンチレーターへの溶解度が高いため100分の1までしか達成できなかった。このため^<222>Rnの除去に関しては放射性金属を除去することを目的とした蒸留装置の改良と組み合わせて要求を満たすことを目指した。
蒸留法については昨年度までに小型の実験装置で3.0×0×10^<-5>の効率で^<210>Pbを除去することに成功していたので、本年度は3塔で構成される1/10スケールの試作機を製作して、温度や圧力等の最適化を研究した。その結果、各成分毎に100hPaの減圧下で蒸留を行うことにより、^<210>Pbにおいて7.6×10^<-5>の除去効率を達成した。更には減圧の効果により^<222>Rnを1/1000、^<85>Krを1.3×10^<-5>まで除去することに成功した。この結果によりカムランドにおいて^7Be太陽ニュートリノの観測が可能であることが示せた。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Experimental Investigation of Geologically Produced Antineutrinos with KamLAND2005

    • 著者名/発表者名
      T.Araki, et al.
    • 雑誌名

      Nature 436

      ページ: 499-503

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Measurement of Neutrino Oscillation with KamLAND : Evidence of Spectral Distortion2005

    • 著者名/発表者名
      T.Araki, et al.
    • 雑誌名

      Physical Review Letters 94

      ページ: 81801-81801

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] A High Sensitivity Search for Anti Electron Neutrino's from the Sun and Other Sources at KamLAND2004

    • 著者名/発表者名
      K.Eguchi, et al.
    • 雑誌名

      Physical Review Letters 92

      ページ: 71301-71301

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi