配分額 *注記 |
27,040千円 (直接経費: 20,800千円、間接経費: 6,240千円)
2006年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2005年度: 14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
2004年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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研究概要 |
非晶・液晶ジブロック共重合体について磁場効果を検討した.液晶成分が容易に磁場配向し,巨視的な配向が得られ,さらに磁場配向により濁度が大幅に減少し,透明な材料となる性質が確認された.これはホモポリマーでも確認され,ブロック共重合体の性質ではなく,液晶高分子の性質であることが分かった.磁場内複屈折測定の結果と磁場内FT-IR測定の結果から検討したところ,従来言われているような高配向となるから透明性が上がるのではないことが分かった.つまり,磁場中で液晶相となることで,散乱が抑制される高次構造となっていることが分かった.詳細については今後の検討が必要であるが,バルクで透明な配向材料創製への手がかりとなると期待される. ミクロ相分離構造が磁場配向するが磁気異方性ではその配向方向が説明できない.磁気異方性に加えて,界面の影響やマクスウェル応力などの効果が重畳した結果であることが示唆された.またミクロ相分離構造の周期構造が変化する原因については磁気双極子相互作用の可能性が示唆された.実験的な検討に加えてコンピューターシミュレーションによる検討も必要である.
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