配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2006年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2005年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2004年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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研究概要 |
1)OpenFrescoのオブジェクト構造・機能等の設計を見直し,APIの整理を行った.その成果を広く社会に還元すべく,アメリカNEESプロジェクトのソフトウエア公開システムを利用してOpenFresco開発用ウェブページ(http://neesforge.nees.org/openfresco)を立ち上げ,ソースコード・実行ファイル・マニュアル・例題などの情報を公開した.本フレームワークはオープンソース型開発により持続的に発展させることができる. 2)アメリカにおいて実施されたOpenFrescoを用いた建物の分散ハイブリッド実験の支援を行った. 3)橋梁システムを対象に,OpenFrescoを用いた日米間ハイブリッド地震応答実験を世界で始めて実施し,複雑な挙動を示す橋梁システムの地震時挙動を把握することができた.2径間連続橋梁を対象とし,単柱式RC橋脚をファイバーモデルで数値モデル化し,逆L字形RC橋脚および鋼橋脚をそれぞれ京都大学,カリフォルニア大学バークレー校におけるハイブリッド実験モデルとして組み合わせ,橋梁全体系の応答をハイブリッド実験により得ることができた.実験時間は解析時間20秒に対して約30分で終了し,高度な解析モデルと実験における載荷・計測および日米間の通信を含め,実用的な速度で分散擬動的実験を実施することができた. 4)本フレームワークを用いることで,従来のハイブリッド実験では困難であった高度な数値モデルの利用や複数の地理的に離れた実験を統合した地震応答実験を実現可能となる.実験や数値解析の垣根を取り払い,部材挙動の理解度に応じた適切かつ詳細なモデルを選択して構造全体系のシミュレーションを行うことができる方法論を構築することができた.
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