• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

YAC-TgMを用いたエンハンサーとプロモーター相互作用における距離感受性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16688010
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用分子細胞生物学
研究機関筑波大学

研究代表者

谷本 啓司  筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 助教授 (90261776)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
24,830千円 (直接経費: 19,100千円、間接経費: 5,730千円)
2006年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2005年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2004年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
キーワード遺伝学 / ゲノム / 発現制御 / 遺伝子スイッチング / β-グロビン / 酵母人工染色体 / トランスジェニック・マウス
研究概要

平成17年度までに、マウスに導入したヒト・βグロビン遺伝子座(HS1/λ)において、LCRエンハンサーとεグロビン遺伝子間の距離(本来は5.6kb)をλDNA(約2.3kb)の挿入により大きくすることで、その転写が10%以下に低下することを示した。
平成18年度は、(1)この表現型が、λDNA断片の挿入によりε遺伝子特異的なエンハンサーを破壊したことによるのではないことを証明し、また、(2)ε遺伝子がエンハンサーとの距離に対して感受性を持つ分子メカニズムを解明する、ことを研究の目的とした。
上記の目的を達成するために、(1)LCRとε遺伝子間の、前回とは異なる位置にλDNAを挿入してトランスジエニック・マウスを作製(ε/λ)した。同マウスにおいてもε遺伝子発現の著しい低下が認められたことから、εグロビン遺伝子のLCRエンハンサーに対する距離感受性がさらに確かなものとなった。
(2)次に、LCRに対する距離感受性を(少なくともdefinitive stageにおいては)持たないβ遺伝子プロモーターの配列を模倣し、変異型εプロモーター(Bepsi)を作製した。同変異と"HS1/λ"とを組み合わせてトランスジェニック・マウスを作製(HS1/λ/Bepsi)し、同遺伝子の発現解析を行った。その結果、BepsiプロモーターはLCRに対する距離感受性を持たないことがわかった。さらに、同トランスジェニック・マウスの内在の転写因子(EKLF)を破壊したところ、Bepsiプロモーターといえども、距離感受性となることがわかった。以上の結果から、本来エンハンサーの近位に存在するε遺伝子は距離感受性があり、遠位に存在するβ遺伝子は距離感受性がないこと。この違いは転写因子EKLFにより規定されることが明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Fine tuning of globin gene expression by DNA methylation2006

    • 著者名/発表者名
      Goren A, Simchen G, Fibach E, Szabo PE, Tanimoto K, Chakalova L, Pfeifer GP, Fraser PJ, Engel JD, Cedar H.
    • 雑誌名

      PloS ONE 1・1

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Adult stage gamma-globin silencing is mediated by a promoter direct repeat element2005

    • 著者名/発表者名
      Omori, A., Tanabe, O., Engel, J.D., Fukamizu, A., Tanimoto, K.
    • 雑誌名

      Molecular and Cellular Biology 25(9)

      ページ: 3443-3451

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Adult stage γ-globin gene silencing is mediated by a direct repeat element in its promoter2005

    • 著者名/発表者名
      Akane Omori et al.
    • 雑誌名

      Molecular and Cellular Biology 25・9(in press)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Identification of cis-regulatory sequences in the human angiotensinogen gene using transgene coplacement and site-specific recombination2005

    • 著者名/発表者名
      Taku Shimizu et al.
    • 雑誌名

      Molecular and Cellular Biology 25・8(in press)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi