配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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研究概要 |
本研究の実績の概要は以下のとおりであった。 (I)数学的な厳密さのもとで,前述の(1)と(2)のようなDoS攻撃に対する耐性の解析を行なうための理論的裏付けをあたえ,形式的体系を確立し,計算コストの明示的な記述が可能とする.また,線型論理に基づく型理論を応用し,記憶領域に関するコスト計算の厳密化をはかった。 (II)上記の理論的裏付けとしての形式的体系に基づく,推論体系を確立し,それに基づいた推論システムを作成する. 【研究の学術的な特徴・独創的な点・結果と意義】 DoS攻撃耐性の基礎技術としてコスト解析をとらえ,その基礎付けに取り組むという点が本研究の学術的な特徴であり,独創的なところである.本研究の結果・意義としては,従来の使用されているプロトコルなどにおけるDoS攻撃耐性の視点からの問題点を検討することがあげられる.また,学術的には,た,計算コストの明示的な記述という新たな側面からの研究を行なうという点で,興味深いと考えられる. 【国内外の関連する研究分野の中でのの位置づけ】% 認証性や機密性などに対する形式的体系や推論手法には,状態探索を応用した研究や,Secure π-calculusのようなプロセス代数に基づく研究など,様々な研究がある.しかしながら,プロトコルのコスト解析に対する形式的体系の研究は,現状では未成熟の分野であり,国内外においても,C.Meadowsによる研究が見られる程度であり,今後の研究が待たれている分野である.
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